最近でこそ
Linux案件が多くみられるようになりましたが、
昔(2005年くらい)は、
「Linuxはタダで使えて安定してるって聞くけど、
基幹システムで使うほどの信頼性は無いよね。」
というのが一般的な認識でした。
しかし、
最近では、大手ベンダーが、
PCサーバーや基幹サーバーに
Linuxを積極的に採用するようになり、
そのような事は全く聞かなくなりました。
むしろ、
「これからはLinuxだ。」
という風潮すら感じます。
現在、Linuxを取り巻く環境は、
私が始めた頃とは大きく異なります。
当時のオープン系基幹システムは、
UNIXが大半を占め、
少数の物好きがLinuxを使うという感じでした。
それが今では、
サーバー市場全体の出荷台数や売上げが下降傾向の中、
Linuxは増加成長をみせています。
■好調が続くLinux市場
私が主催している
「リナックスマスター2日間集中セミナー」や
「リナックスマスター・ホームスタディ講座」も、
・WindowsサーバーからLinuxサーバーにリプレイスする。
・Linuxを使った新規プロジェクトがスタートする。
・客がLinuxを使いたがっているので、スキルが必要になった。
などの理由で受講する人がとても増えました。
業務でLinuxを利用する機会が
確実に増えていることを実感します。
そんな状況の中、いま私が一番問題視しているのは、
「管理できる人材が不足している事」です。
これだけ、Linuxのニーズがあり、
毎日のように関連ニュースが配信される中で
それを管理できる人材が圧倒的に不足しています。
IT業界にも成長する分野、衰退する分野がありますが、
Linuxは間違いなく今後も成長する分野でしょう。
きっと、あなたもそんなLinuxに惹かれて
学習してくれているのだと思います。
Linuxとの関わり方は、人それぞれですが、
「人材が不足している今だからこそ、今のうちに。」
そのスキルを習得すれば、あなたの今後のキャリアを
大きく変える可能性が充分にあります。
それは、先に紹介したデータや、
下記の様々な導入事例を見ても明らかです。
■富士通のLinux導入事例
■HPのLinux導入事例
有名ベンダーが、大手企業ユーザーに
Linuxを導入するなんて、昔では本当に想像できませんでした。
昔を知っている私にとっては感動レベルです(笑)
今後もLinuxの導入事例、実績はどんどん増えるでしょう。
また、
先日セミナー受講者から大変嬉しい報告を頂きました。
「セミナー受講後にLinux技術者として転職したら年収が倍になった。」との事です。
LinuxはIT業界で最も勢いのある分野だから、
将来を考えて当時受講しに来てくれたそうです。
分野が多岐に渡るIT業界で、
最も勢いのある分野に着目してキャリアを築くのは
とても戦略的で合理的だと思います。
もちろん、好き嫌いはあると思いますが、
いまのLinuxには、それができるのです。
最後に、
技術者の価値は、
「どれだけ他人に提供できるスキルを増やせるか」
で決まります。
「なぜ、価値があるのか?」
それは、他人が持っていないものを持っているからです。
「人間が最も欲しがるものは手に入らないものだ。」 という名言がありますが、
絶対に手に入らないものほど欲しくなります。
「Linuxを使いたいけど、使いこなせない。」
そこに、技術者としての存在価値、市場価値が
生まれると思うのですが、あなたはどう思いますか?
P.S
データから見るLinuxの将来性のもっと高い技術を身につけたいならこちら
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