宮崎智広 この記事の監修:宮崎智広(Linux実務・教育歴20年以上・受講者3,100名超)
「killallコマンドでシグナルを指定したいが、シグナル名はkillコマンドと同じなのだろうか?」と疑問を持つ方は少なくない。

実はkillallコマンドのシグナル名はディストリビューションによって異なる場合があり、killコマンドとは仕様が異なることもある。そのためkillall -lで使用可能なシグナル一覧を事前に確認してから使うのが安全だ。

本記事ではkillall -lの使い方と、killコマンドとの違い、注意点を解説する。

【この記事でわかること】
・killall -l でシグナル一覧を確認する方法
・killall と kill のシグナル名の違い
・killall でシグナルを指定して実行する方法
・ディストリビューションによる違いへの対処法

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killall -l の基本的な使い方


killall -lを実行すると、そのシステムのkillallコマンドで使用可能なシグナル名の一覧が表示される。

[root@Tiger ~]# killall -l HUP INT QUIT ILL TRAP ABRT BUS FPE KILL USR1 SEGV USR2 PIPE ALRM TERM STKFLT CHLD CONT STOP TSTP TTIN TTOU URG XCPU XFSZ VTALRM PROF WINCH IO PWR SYS

kill -lと比べて表示形式が異なり、番号なしで名前のみが表示される点が特徴だ。

killall でシグナルを指定して実行する


シグナルを指定する場合は-sオプションを使うか、シグナル名に-を付けて指定する。

[root@Tiger ~]# killall -s HUP httpd ←SIGHUPを送る [root@Tiger ~]# killall -HUP httpd ←同じ意味の別の書き方 [root@Tiger ~]# killall -9 httpd ←番号でSIGKILLを指定する

kill との指定方法の違い


コマンドシグナル指定例対象指定
killkill -9 PIDPID番号
killallkillall -9 コマンド名コマンド名

シグナル番号での指定はどちらも共通して使えるが、シグナル名はkillallの場合SIGプレフィックスなしで指定するディストリビューションが多い。

ディストリビューションによる違いへの注意


killallコマンドはディストリビューションに収録されているバージョンによって、シグナル名が同じでも微妙な動作の違いがある場合がある。本番環境で使う前に必ずkillall -lでそのシステムで有効なシグナル名を確認しておくことを推奨する。

まとめ


コマンド例動作
killall -l使用可能なシグナル名の一覧を表示する
killall -9 コマンド名SIGKILLで強制終了する
killall -s HUP コマンド名SIGHUPを送る
killall -HUP コマンド名SIGHUPを送る(別の書き方)

killall -lはそのシステムで使えるシグナルを確認する最も確実な方法だ。特に異なるディストリビューションのサーバーを管理する場合は、事前に確認する習慣をつけておこう。

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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として20年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。