宮崎智広 この記事の監修:宮崎智広(Linux実務・教育歴20年以上・受講者3,100名超)
「サーバーの時刻がずれていて、ログの時系列が合わない……」
Linuxを運用していると、そんな問題に直面することがあります。

Linuxには システムクロックハードウェアクロック の2種類があり、それぞれを正しく同期させる必要があります。

この記事では、2つのクロックの違いから、ntpdate による時刻同期、hwclock でのハードウェアクロック書き込みまで、現場で使える手順を解説します。
【この記事でわかること】
・システムクロックとハードウェアクロックの違い
・ntpdate でシステムクロックを同期する
・hwclock でハードウェアクロックを同期する
・cron で定期的に時刻同期する

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システムクロックとハードウェアクロックの違い

Linuxには2種類のクロックが存在します。

ハードウェアクロック(RTC):マザーボードに内蔵された時計。電源オフでも動作し続ける
システムクロック:Linuxカーネル内部で管理する時計。起動時にハードウェアクロックを参照して設定される

起動後は両者が独立して動作するため、時間の経過とともにズレが生じます。
このズレを放置すると、ログのタイムスタンプが狂い、障害発生時刻の特定が困難になります。

ntpdate でシステムクロックを同期する

1. NTPサーバーから時刻を取得する

ntpdate コマンドはNTPサーバーから正確な時刻を取得し、システムクロックに反映します。

# NTPサーバーから時刻を取得してシステムクロックを同期する ntpdate -s clock.nc.fukuoka-u.ac.jp

-s オプションを付けると、出力をsyslogに記録します(ターミナル出力なし)。

主なNTPサーバー:
・東京大学:eric.nc.u-tokyo.ac.jp
・東京理科大学:ntp.sut.ac.jp
・東北大学:ntp1.tohoku.ac.jp
・広島大学:ns.hiroshima-u.ac.jp

hwclock でハードウェアクロックを同期する

2. システムクロックの時刻をハードウェアクロックに書き込む

ntpdate で同期できるのはシステムクロックのみです。
ハードウェアクロックにも反映するには hwclock -w または clock -w を実行します。

# システムクロックの時刻をハードウェアクロックに書き込む hwclock -w # または(古いディストリビューションの場合) clock -w

cron で定期的に時刻同期する

3. cronで毎日自動同期する設定

本番サーバーでは、cronで定期的に時刻を同期するのがベストプラクティスです。

# /etc/crontab または crontab -e に追記する # 毎日0時にシステムクロックを同期 0 0 * * * /usr/sbin/ntpdate -s clock.nc.fukuoka-u.ac.jp > /dev/null 2>&1 # 毎日0時1分にハードウェアクロックを同期 1 0 * * * /sbin/hwclock -w

この設定で毎日深夜に正確な時刻を自動反映できます。

本記事のまとめ

やりたいこと コマンド
NTPサーバーからシステムクロックを同期する ntpdate -s NTPサーバー名
システムクロックをハードウェアクロックに書き込む hwclock -w
現在のハードウェアクロックを確認する hwclock -r
システムクロックの現在時刻を確認する date

サーバーの時刻管理、ちゃんと設定できていますか?

時刻のズレはログ分析・障害調査・セキュリティ監査すべてに影響します。体系的に押さえておきましょう。
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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。