無料マニュアルでは、Vine LinuxとCentOSの両方がありますが、将来的にはどちらの方を使えば良いですか?インストール時点で迷っています。

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質問)
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無料マニュアルでは、Vine LinuxとCentOSの両方がありますが、
将来的にはどちらの方を使えば良いですか?
インストール時点で迷っています。
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回答)
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私はこれからLinuxを始めてみたいという人のために、
無料のLinuxサーバー構築マニュアルを配布しています。
(本ページの一番下でも配布しています)

そのマニュアルで対応しているディストリビューションは、
今のところCentOS5.4とVine Linux4.2になります。
今回はそのマニュアルをダウンロードした人からの質問になります。

(Vine Linux5.1マニュアルも作成してリリースする予定でいますが、
他の作業でなかなか進んでいません・・・。まぁ、そのうちメルマガやサイトなどで
リリースのアナウンスをさせて貰います。)


それで、今回の質問ですが、

確かに初心者であればどっちから手をつけて良いのか迷うと思います。
将来的というのはさておき、答えから先に言うと、私が初心者に最初に
使って欲しいLinuxは「Vine Linux」になります。

Linuxのディストリビューションは大変多く、好みやカラーなども
あるので一概には言えませんが、私が聞かれたらそう答えます。

なぜなら、Vine LinuxはインストールCDが1枚で済み、
しかも、古いバージョンのソフトウェアも公式サイトで
歴管理され、いつでもダウンロードできるからです。

CentOSの場合、インストールCDを作成するにはCD-Rが6枚
(DVDなら1枚で済みます。)も必要で、しかも新バージョンが
リリースされると、旧バージョンは公式サイトから削除されてしまいます。

下記のページに書いてある方法で旧バージョンを入手することも可能ですが、
初心者がこのことを知らないといけないというのは、ちょっと敷居が
高いかなって思います。
古いバージョンのCentOSをダウンロードするには?

初心者がLinux技術を習得する上で最も重要視しなければいけないのが、
「再現性」になりますが、旧バージョンのソフトウェアが入手しにくい
Linuxはやはり難しいと思います。

あなたもLinux本でサーバー構築をしていて、本と同じ手順を
実行しているのになぜかメッセージが違う、エラーになるという
経験をしたことはありませんか?

実は、この主な原因は「ソフトウェアのバージョンが違う」という
環境の違いになります。

たかがバージョンの違いと思うかもしれませんが、
バージョンが違うと言うことは,ソフトウェアによっては
インストール手順や設定内容が変わるということを意味します。

例えば、古いバージョンでは存在した設定が
新バージョンでは名称が変わっている。
または無くなっているということがよくあります。

Linuxの基礎技術があれば、それらを理解した上で
新バージョンに対応した設定ができますが、

・まだ何も分からない。
・本の内容を実行するだけで手一杯

という人が再現性がない環境で、そのような事が
出来るかというと難しいと思います。


なので、
やはりその可能性を少しでも少なくするという意味で
最初はCentOSよりもVine Linuxをお勧めします。

もちろん、Vine Linuxだけを使えれば良いかというと
決してそうではありません。

ある程度Vine Linuxに慣れたら次はCentOSににも挑戦してみてください。
違うディストリビューションを経験することは、あなたのLinuxに対する
視野を圧倒的に広げます。

Linuxの普遍的技術を習得するには、どのLinuxが良いと拘らず、
幅広い視野で様々なLinuxに触れるのが一番だと思います。

また、同じLinuxでも歴史が長いものは何度もバージョンアップを
繰り返していますので、あえて古いバージョンのLinuxにも触れてみる
というのもスキルアップにおいて非常に有効です。

以外と知られていないと思うのですが、この方法のメリットは
バージョンによる違い、改良点や改善点、インターフェースの変更等が
実際にわかるので大変勉強になります。

私のお薦めとしては、Vine Linuxなら3.2→4.2→5.1と順を追って
構築してみることをお勧めします。
そうすることで、異なるLinuxを経験する時と同様に色々なバージョンを
経験することで広い視野を養うことが出来ます。

ただ、一つだけ気をつけて欲しい事があります。
それは、異なるLinux、バージョンで構築する場合、
サーバーの仕様はすべて同じにするということです。

例えば、FTPサーバーとWebサーバーのみの機能を持たせた
サーバーを各バージョン、違うLinuxで構築するというものです。

なぜなら、機能を同じにしないと、どこがどう改善されているのか、
どこがVine LinuxとCentOSでは違うのかというのかといいうのが
分かり難くなってしまい、比較出来ないからです。
だから、仕様は同じにして構築してください。


これら異なるLinux、バージョンを経験する一番の目的は、
Linuxの普遍的技術をマスターしてもらうことにあります。

自己啓発系の本や社会人研修用のテキストなどを
読んだことがあるなら分かって貰えると思いますが、
何冊も同じ系統の本を読んでいると、それぞれ言い方が
違うだけで筆者が言いたい本質は皆共通している
ということに気づきますよね。

Linuxもそれと同じで色々なものを経験すると普遍的な本質が見えてきます。
普遍的な基礎技術をマスターできれば、今後どんなに新しいLinuxが
登場しようが、バージョンアップしようが関係なくなります。

普遍的な基礎技術さえあれば、自分がそれまでメインで使っていたLinuxが
衰退しても、その時に勢いがあるLinuxにすぐに乗り換えることが出来ます。
(違うLinuxに乗り換えるといっても、ちょとした差分を覚えれば
良いだけなので苦労はほとんどないと思います。)

その時代、時代に合ったLinuxを「将来性」という不確実な
心配事に振り回されず、選ぶことができるわけです。

だから冒頭であえて「将来性」には言及しませんでした。

結論としては、最初実行する無料マニュアルはVine Linux版を使い、
その後、慣れてきたらCentOS版を使うのが良いと思います。
さらに余裕があれば、Vine Linux3.2→4.2→5.1と経験すると
もっと良いと思います。

そんな、旧バージョンから異なるLinuxまで多種多様な
ディストリビューションで構築出来るLinuxサーバー構築講座。
興味があれば確認してください。

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