この記事では、Linux(Postfix)のバージョンを確認する方法を、目的別に分かりやすく解説します。環境や状況に合わせて、一番やりやすい方法を選んでみてください。
【この記事でわかること】
・Postfixのバージョン確認は postconf mail_version が最も確実
・postfix --version はPostfixが停止中でも確認できる
・Red Hat系では rpm -q postfix でパッケージのリリース番号まで確認できる
・バージョン確認後は脆弱性(CVE)の有無をJVN等で必ず確認する習慣をつける
まずPostfixがインストールされているか確認する
バージョンを調べる前に、そもそも自分の環境にPostfixがインストールされているかを確認しましょう。Red Hat系Linux(RHEL、AlmaLinux、Rocky Linuxなど)では以下のコマンドで確認できます。
$ rpm -qa | grep postfix postfix-3.5.9-19.el9.x86_64
which postfix コマンドでも実行ファイルの場所から確認できます。$ which postfix /usr/sbin/postfix
でも安心してください。プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
方法1:postconfコマンドで確認する(一番おすすめ)
Postfixが持つ設定確認用のコマンドpostconf を使うのが、最も確実でオーソドックスな方法です。古いネットの記事では
postconf | grep mail_version とパイプで繋ぐ方法が紹介されがちですが、直接パラメータを指定した方がスッキリと一発で確認できます。$ postconf mail_version mail_version = 3.5.9
方法2:postfixコマンドで直接確認する
postfix コマンド自体に --version オプションを付けることでも、バージョンを確認できます。Postfixが起動していない環境でも使用できるのが特長です。$ postfix --version postfix-3.5.9 または $ postconf mail_version mail_version = 3.5.9
ただし、このコマンドが返す値はインストールされたバイナリのバージョンです。環境によっては postconf mail_version の値と一致しないケースもあるため、「現在実際に稼働しているPostfixのバージョン」を確認したい場合は、方法1の postconf mail_version が最も確実です。
方法3:rpmコマンドで確認する(Red Hat系)
RHEL、AlmaLinux、Rocky Linux、CentOSなどのRed Hat系Linuxであれば、パッケージ管理のrpm コマンドを使って調べることもできます。インストールされているパッケージの詳細なバージョンやリリース番号まで知りたい場合に便利です。
$ rpm -q postfix postfix-3.5.9-19.el9.x86_64
dpkg -l | grep postfix を使用してください。方法4:稼働状況と合わせて確認する(systemctlコマンド)
「そもそもPostfixが今動いているのか?」という稼働状況のチェックと同時に確認したい場合は、systemctl status コマンドを実行します。$ systemctl status postfix * postfix.service - Postfix Mail Transport Agent Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/postfix.service; enabled; vendor preset: disabled) Active: active (running) since Mon 2026-02-16 10:00:00 JST; 4 days ago Process: 12345 ExecStart=/usr/sbin/postfix start (code=exited, status=0/SUCCESS)
Active: active (running) となっていれば、Postfixは正常に稼働しています。* このコマンドはPostfixの稼働状況確認が主目的です。バージョン番号そのものを確認したい場合は方法1または方法2を使いましょう。
バージョン確認後:脆弱性(CVE)の調べ方
バージョンが確認できたら、そのバージョンに既知の脆弱性がないかを調べましょう。確認先として以下の2つが現場でよく使われます。・Postfix公式サイト(リリースノート):
https://www.postfix.org/announcements.html に各バージョンのリリース情報とセキュリティ修正履歴が掲載されています。
・JVN(Japan Vulnerability Notes):
https://jvndb.jvn.jp/ で「Postfix」と検索すると、日本語で脆弱性情報(CVE)を確認できます。
脆弱性が見つかった場合は、以下のコマンドでPostfixをアップデートしてください。
# Red Hat系の場合 $ sudo dnf update postfix # アップデート後にバージョンを再確認 $ postconf mail_version
本記事のまとめ
現場でのPostfixバージョン確認は、基本的に以下の2つのコマンドを覚えておけば間違いありません。・
postconf mail_version(稼働中のバージョンを確認)・
postfix --version(シンプルにバージョンのみ確認)| 方法 | コマンド | こんな時に使う |
|---|---|---|
| postconfで確認(推奨) | postconf mail_version |
稼働中の設定バージョンを確認したい |
| postfixコマンドで確認 | postfix --version |
停止中でも確認・スクリプト利用 |
| rpmで確認(Red Hat系) | rpm -q postfix |
パッケージのリリース番号まで確認 |
| 稼働状況と合わせて確認 | systemctl status postfix |
動作中かどうかも同時に確認 |
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