Postfixのバージョンを確認するコマンド|現場で使う4つの手順


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Postfixのバージョンを確認できるようになっておくことはとても重要です。例えば、「自社のメールサーバーに脆弱性が見つかったらしいけど、うちのPostfixのバージョンはいくつだろう?」セキュリティ対応や他システムとの連携時など、メールサーバーのバージョン確認は現場で頻繁に発生する作業です。

この記事では、Linux(Postfix)のバージョンを確認する方法を、目的別に分かりやすく解説します。環境や状況に合わせて、一番やりやすい方法を選んでみてください。

まずPostfixがインストールされているか確認する

バージョンを調べる前に、そもそも自分の環境にPostfixがインストールされているかを確認しましょう。

Red Hat系Linux(RHEL、AlmaLinux、Rocky Linuxなど)では以下のコマンドで確認できます。

$ rpm -qa | grep postfix postfix-3.5.9-19.el9.x86_64

何も表示されない場合はPostfixがインストールされていません。また、which postfix コマンドでも実行ファイルの場所から確認できます。

$ which postfix /usr/sbin/postfix


方法1:postconfコマンドで確認する(一番おすすめ)

Postfixが持つ設定確認用のコマンド postconf を使うのが、最も確実でオーソドックスな方法です。

古いネットの記事では postconf | grep mail_version とパイプで繋ぐ方法が紹介されがちですが、直接パラメータを指定した方がスッキリと一発で確認できます。

$ postconf mail_version mail_version = 3.5.9

上記のように表示されれば、現在稼働しているPostfixのバージョンは「3.5.9」であることが分かります。

方法2:postfixコマンドで直接確認する

postfix コマンド自体に --version オプションを付けることでも、バージョンを確認できます。Postfixが起動していない環境でも使用できるのが特長です。

$ postfix --version postfix-3.5.9 または $ postconf mail_version mail_version = 3.5.9

postconf と違いバージョン番号のみがシンプルに表示されるため、スクリプトで自動チェックする際にも扱いやすいコマンドです。
ただし、このコマンドが返す値はインストールされたバイナリのバージョンです。環境によっては postconf mail_version の値と一致しないケースもあるため、「現在実際に稼働しているPostfixのバージョン」を確認したい場合は、方法1の postconf mail_version が最も確実です。

方法3:rpmコマンドで確認する(Red Hat系)

RHEL、AlmaLinux、Rocky Linux、CentOSなどのRed Hat系Linuxであれば、パッケージ管理の rpm コマンドを使って調べることもできます。

インストールされているパッケージの詳細なバージョンやリリース番号まで知りたい場合に便利です。

$ rpm -q postfix postfix-3.5.9-19.el9.x86_64

* DebianやUbuntu系のLinuxを使用している場合は、dpkg -l | grep postfix を使用してください。

方法4:稼働状況と合わせて確認する(systemctlコマンド)

「そもそもPostfixが今動いているのか?」という稼働状況のチェックと同時に確認したい場合は、systemctl status コマンドを実行します。

$ systemctl status postfix * postfix.service - Postfix Mail Transport Agent Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/postfix.service; enabled; vendor preset: disabled) Active: active (running) since Mon 2026-02-16 10:00:00 JST; 4 days ago Process: 12345 ExecStart=/usr/sbin/postfix start (code=exited, status=0/SUCCESS)

Active: active (running) となっていれば、Postfixは正常に稼働しています。

* このコマンドはPostfixの稼働状況確認が主目的です。バージョン番号そのものを確認したい場合は方法1または方法2を使いましょう。

バージョン確認後:脆弱性(CVE)の調べ方

バージョンが確認できたら、そのバージョンに既知の脆弱性がないかを調べましょう。確認先として以下の2つが現場でよく使われます。

・Postfix公式サイト(リリースノート):
https://www.postfix.org/announcements.html に各バージョンのリリース情報とセキュリティ修正履歴が掲載されています。

・JVN(Japan Vulnerability Notes):
https://jvndb.jvn.jp/ で「Postfix」と検索すると、日本語で脆弱性情報(CVE)を確認できます。

脆弱性が見つかった場合は、以下のコマンドでPostfixをアップデートしてください。

# Red Hat系の場合 $ sudo dnf update postfix # アップデート後にバージョンを再確認 $ postconf mail_version


本記事のまとめ

現場でのPostfixバージョン確認は、基本的に以下の2つのコマンドを覚えておけば間違いありません。

postconf mail_version(稼働中のバージョンを確認)
postfix --version(シンプルにバージョンのみ確認)

方法 コマンド こんな時に使う
postconfで確認(推奨) postconf mail_version 稼働中の設定バージョンを確認したい
postfixコマンドで確認 postfix --version 停止中でも確認・スクリプト利用
rpmで確認(Red Hat系) rpm -q postfix パッケージのリリース番号まで確認
稼働状況と合わせて確認 systemctl status postfix 動作中かどうかも同時に確認
メールサーバーはセキュリティの要です。脆弱性情報(CVEなど)が発表された際は、このコマンドですぐに自社のバージョンを確認する癖をつけておきましょう。

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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

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