この記事の監修:宮崎智広(Linux教育歴15年以上・受講者3,100名超)
「CentOS6からCentOS7に移行する際、何が変わったか把握したい」
「CentOS7のスペック上限やファイルシステムの変更点を確認したい」

CentOS7は従来バージョンと比較して、対応アーキテクチャやCPU・メモリの最大値、ファイルシステムの仕様が大幅に変わりました。

この記事では、CentOS7のアーキテクチャ変更点として、サポートアーキテクチャの変化、論理CPU数・メモリ・ファイルシステムサイズの上限、主要パッケージのバージョン情報をまとめます。

【この記事でわかること】
・CentOS7は32ビット版x86が廃止され、x86_64のみをサポート
・最大論理CPU数は160、RAMは最大6TB(従来6比で大幅増加)
・デフォルトファイルシステムがext4からXFSに変更
・カーネル3.10系、Python 2.7、OpenSSH 6.4などが採用
・systemdがinitシステムとして採用(init廃止)

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CentOS7のプロセッサアーキテクチャ

CentOS7は、32ビット版が廃止され、64ビットのx86_64アーキテクチャのみをサポートしています。32ビット版x86アーキテクチャのマシンを利用する場合には、CentOS6以前を使用する必要があります。

バージョン 32bit x86 x86_64
CentOS4 対応 対応
CentOS5 対応 対応
CentOS6 対応 対応
CentOS7 非対応 対応

最大論理CPU数の変化

CentOS6では最大64論理CPUまでのサポートでしたが、CentOS7では最大160論理CPUまで拡張されました。

バージョン x86_64 最大論理CPU数
CentOS4 64
CentOS5 160
CentOS6 64
CentOS7 160

最大メモリ容量の変化

CentOS7では、x86_64環境で最大6TBのRAMをサポートしています。

バージョン x86_64 最大RAM
CentOS4 64GB
CentOS5 1TB
CentOS6 3TB
CentOS7 6TB

ファイルシステムの変化

CentOS7の最も大きな変化のひとつが、デフォルトファイルシステムの変更です。

CentOS6まで:デフォルトファイルシステムは ext4
CentOS7から:デフォルトファイルシステムは XFS(最大ファイルシステムサイズ500TB、最大ファイルサイズ500TB)

XFSは大規模ファイルシステムや高負荷環境でのパフォーマンスが優れています。また、CentOS7からはbtrfsが実験的にサポートされました(本番環境での使用は推奨されていません)。

バージョン デフォルトFS 最大FSサイズ 最大ファイルサイズ
CentOS6(ext4) ext4 16TB 16TB
CentOS7(XFS) XFS 500TB 500TB

主要パッケージのバージョン

CentOS7で採用された主要パッケージのバージョンは以下の通りです。

パッケージ CentOS6 CentOS7
カーネル 2.6系 3.10系
Python 2.6 2.7
OpenSSH 5.3 6.4
OpenSSL 1.0.0 1.0.1
Apache 2.2 2.4
MySQL 5.1 MariaDB 5.5(MySQLから変更)
Postfix 2.6 2.10

CentOS7の主な変更点まとめ

CentOS7は単なるバージョンアップではなく、システムの根幹に関わる変更が多数行われました。特に以下の変更は運用に直接影響します。

initシステム廃止・systemd導入:サービス管理コマンドが service/chkconfig から systemctl に変更
デフォルトFS変更:ext4からXFSへ。インストール時のパーティション設定に注意
MySQLからMariaDBへ:既存のMySQLスクリプトはほぼそのまま使えるが、細部の差異に注意
ネットワーク設定の変更:NetworkManagerが標準化、ifconfigはnetstat/ssで代替
ファイアウォール変更:iptablesからfirewalldに変更

まとめ

変更項目 CentOS6 CentOS7
32bit x86サポート あり なし
最大論理CPU数(x86_64) 64 160
最大RAM(x86_64) 3TB 6TB
デフォルトFS ext4 XFS
initシステム init (SysVinit) systemd
データベース MySQL 5.1 MariaDB 5.5
ファイアウォール iptables firewalld

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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。