プロンプトの表示を変更するには

宮崎智広 この記事の監修:宮崎智広(Linux実務・教育歴20年以上・受講者3,100名超)
ユーザがLinuxにログインすると、シェルは「$」や「#」などの プロンプトを表示して、ユーザーからの指示を待ちます。 ログインして↓のように表示されるのがプロンプトです。 [pakira@Tiger ~]$ プロンプトはシェルによって表示が若干異なりますが、bashのプロンプト表示は、 「$」が一般ユーザー、「#」がスーパーユーザ(root)として表示します。 また、「$」や「#」以外にもホスト名やユーザ名、カレントディレクトリなども表示でき、 これらの設定はPS1という環境変数によって設定さています。 この環境変数PS1の値を変更すれば、オリジナルのプロンプトを 表示させることができ、その設定にはexportコマンドを使用します。 設定値には、以下の様な特殊な文字が設定出来ます。 \d : 日付 \h : ホスト名(ドメイン名なし) \H : ホスト名(ドメイン名あり) \s : シェルの名前 \t : 時間(24時間制 HH:MM:SS形式) \T : 時間(12時間制 HH:MM:SS形式) \@ : 時間(12時間制 HH:MM AM/PM形式) \u : ユーザ名 \w : カレントディレクトリ \W : カレントディレクトリのベース名 \! : コマンドの履歴番号を表示 \# : コマンドのコマンド番号 \$ : rootなら#、それ以外のユーザなら$を表示 \\ : バックスラッシュ ※カレントディレクトリとは、現在作業中のディレクトリを指します。  カレント(current)とは「現在の」という意味です。 ※「\」は使っているコンピュータによって「\」(バックスラッシュ)で  表示されるものがあります。それは表示に使うフォントで割り当てられている  文字が違うだけでデータ的には同じになります。  Linuxでキーボードから¥記号を入力するとバックスラッシュになる ※Linuxは英字の大文字、小文字を区別します。  つまり、hとHは別文字として扱われるので注意してください。 ▼ 現在の環境変数PS1の値を表示する ---------------------------------------------------------------------- [pakira@Tiger ~]$ echo "$PS1" [\u@\h \W]\$ ↑ユーザ名、ホスト名(ドメイン名なし)、  カレントディレクトリのベース名が設定されています。 ---------------------------------------------------------------------- ▼ シェルプロンプトの表示形式を変更する ---------------------------------------------------------------------- [pakira@Tiger ~]$ export PS1="[\u@\t \w]\$ " ←最後は半角スペースを入れる [pakira@03:48:13 ~]$ ↑ユーザ名、時間(24時間制 HH:MM:SS形式)、  カレントディレクトリのベース名が設定されました。 ---------------------------------------------------------------------- ただし、これらの設定はログインし直すと元に戻ってしまうので、 設定を再ログインしても反映させるには、ユーザのホームディレクトリにある 「.bashrc」ファイルに設定を記述する必要があります。 ▼ 再ログインしてもシェルプロンプトの表示形式を保持する ---------------------------------------------------------------------- [pakira@03:50:26 ~]$ pwd /home/pakira     ←ユーザのホームディレクトリであることを確認する [pakira@03:50:26 ~]$ ls -la ←「.」で始まる隠しファイルを表示するには                 オプション「a」を付けてlsコマンドを実行する 合計 68 drwx------ 3 pakira pakira 4096 4月 29 03:50 . drwxr-xr-x 4 root root 4096 1月 28 21:23 .. -rw------- 1 pakira pakira 67 4月 26 17:10 .bash_history -rw-r--r-- 1 pakira pakira 33 1月 8 11:43 .bash_logout -rw-r--r-- 1 pakira pakira 176 1月 8 11:43 .bash_profile -rw-r--r-- 1 pakira pakira 124 1月 8 11:43 .bashrc  ←編集するファイル drwxr-xr-x 4 pakira pakira 4096 1月 8 11:43 .mozilla -rw------- 1 pakira pakira 629 4月 29 03:50 .viminfo -rw-r--r-- 1 pakira pakira 658 1月 8 11:43 .zshrc [pakira@03:53:51 ~]$ vi .bashrc ←エディタで編集します。 export PS1="[\u@\t \w]\$ " ←「.bashrc」ファイルに追記する 編集を保存すると、再ログインしてもシェルプロンプトの表示形式は そのままに反映されます。

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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として20年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。