pwunconvコマンドでシャドウパスワードを解除する方法|pwckでの事前チェックも


この記事の監修:宮崎智広(Linux教育歴15年以上・受講者3,100名超)
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「/etc/shadowファイルの仕組みを理解したい」
「シャドウパスワードを解除する必要が出てきたけど、どうすればいいのか分からない」
Linuxのパスワード管理の仕組みを理解しておくことは、セキュリティ対策の基本です。

この記事では、pwunconv コマンドでシャドウパスワードを解除する方法を解説します。
シャドウパスワードの仕組み、pwunconvの実行手順、pwckでの事前チェック、pwconvでの再シャドウ化、セキュリティ上の注意点まで、パスワード管理に必要な知識をまとめました。

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シャドウパスワードとは?

Linuxでは、ユーザーのパスワード情報を2つのファイルに分けて管理しています。

/etc/passwd:ユーザー名、UID、ホームディレクトリ等の基本情報。全ユーザーが読み取り可能
/etc/shadow:暗号化されたパスワード。rootのみ読み取り可能

この仕組みが「シャドウパスワード」です。パスワードハッシュを一般ユーザーが読めない/etc/shadowに分離することで、パスワード解析攻撃のリスクを軽減しています。

# /etc/passwdのパスワード欄が「x」ならシャドウ化済み $ grep tomohiro /etc/passwd tomohiro:x:1001:1001::/home/tomohiro:/bin/bash # 「x」=パスワードは/etc/shadowに保存されている

pwunconvでシャドウパスワードを解除する

pwunconv コマンドを実行すると、/etc/shadowのパスワード情報が/etc/passwdに統合され、/etc/shadowファイルが削除されます。

※ root権限が必要です。

1. pwckで事前チェックを行う

pwunconvを実行する前に、pwck でパスワードファイルの整合性をチェックします。不整合があるとpwunconvが正しく動作しません。

# パスワードファイルの整合性チェック # pwck user 'adm': directory '/var/adm' does not exist pwck: no changes

重大なエラーが表示されなければ問題ありません。

2. pwunconvを実行する

# シャドウパスワードを解除 # pwunconv # 実行後の確認 # ls /etc/shadow ls: cannot access '/etc/shadow': No such file or directory # /etc/passwdにパスワードハッシュが含まれている # grep tomohiro /etc/passwd tomohiro:$6$xZ.YNf/O$KJovf6Z...:1001:1001::/home/tomohiro:/bin/bash

/etc/shadowが削除され、/etc/passwdの2番目のフィールドに暗号化されたパスワードが直接格納されます。

pwconvで再シャドウ化する

シャドウパスワードを元に戻す(再シャドウ化する)には pwconv を実行します。

# シャドウパスワードを有効化 # pwconv # /etc/shadowが再作成される # ls -l /etc/shadow -r-------- 1 root root 1234 Mar 24 10:00 /etc/shadow

【重要】セキュリティ上の注意

通常の運用では、シャドウパスワードを解除する必要はありません。解除すると、暗号化されたパスワードハッシュが全ユーザーから読み取り可能になり、オフラインでのパスワード解析攻撃のリスクが高まります。

シャドウパスワードの解除は、以下のような特殊なケースでのみ実施してください。

・NIS(Network Information Service)を使用する環境での互換性確保
・/etc/shadowファイルが破損した場合の復旧作業
・教育目的でパスワード管理の仕組みを学習する場合

解除した場合は、作業完了後に必ず pwconv で再シャドウ化してください。

本記事のまとめ

やりたいこと コマンド
パスワードファイルの整合性チェック pwck
シャドウパスワードを解除 pwunconv
シャドウパスワードを有効化 pwconv
シャドウ化の状態を確認 grep ユーザー名 /etc/passwd(x=シャドウ化済み)

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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。

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