「シャドウパスワードを解除する必要が出てきたけど、どうすればいいのか分からない」
Linuxのパスワード管理の仕組みを理解しておくことは、セキュリティ対策の基本です。
この記事では、
pwunconv コマンドでシャドウパスワードを解除する方法を解説します。シャドウパスワードの仕組み、pwunconvの実行手順、pwckでの事前チェック、pwconvでの再シャドウ化、セキュリティ上の注意点まで、パスワード管理に必要な知識をまとめました。・
pwunconv コマンドでシャドウパスワード(/etc/shadow)を解除できる・実行前に
pwck でパスワードファイルの整合性チェックが必要・解除後は暗号化パスワードが /etc/passwd に統合され /etc/shadow が削除される
・
pwconv で元のシャドウ化状態に戻せる・通常の運用でシャドウパスワードを解除する必要はない(セキュリティリスクあり)
でも安心してください。プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
シャドウパスワードとは
Linuxでは、ユーザーのパスワード情報を2つのファイルに分けて管理しています。・/etc/passwd:ユーザー名、UID、ホームディレクトリ等の基本情報。全ユーザーが読み取り可能
・/etc/shadow:暗号化されたパスワード。rootのみ読み取り可能
この仕組みが「シャドウパスワード」です。パスワードハッシュを一般ユーザーが読めない/etc/shadowに分離することで、パスワード解析攻撃のリスクを軽減しています。
# /etc/passwdのパスワード欄が「x」ならシャドウ化済み $ grep tomohiro /etc/passwd tomohiro:x:1001:1001::/home/tomohiro:/bin/bash # 「x」=パスワードは/etc/shadowに保存されている
pwunconvでシャドウパスワードを解除する
pwunconv コマンドを実行すると、/etc/shadowのパスワード情報が/etc/passwdに統合され、/etc/shadowファイルが削除されます。※ root権限が必要です。
1. pwckで事前チェックを行う
pwunconvを実行する前に、pwck でパスワードファイルの整合性をチェックします。不整合があるとpwunconvが正しく動作しません。# パスワードファイルの整合性チェック # pwck user 'adm': directory '/var/adm' does not exist pwck: no changes
2. pwunconvを実行する
# シャドウパスワードを解除 # pwunconv # 実行後の確認 # ls /etc/shadow ls: cannot access '/etc/shadow': No such file or directory # /etc/passwdにパスワードハッシュが含まれている # grep tomohiro /etc/passwd tomohiro:$6$xZ.YNf/O$KJovf6Z...:1001:1001::/home/tomohiro:/bin/bash
pwconvで再シャドウ化する
シャドウパスワードを元に戻す(再シャドウ化する)にはpwconv を実行します。# シャドウパスワードを有効化 # pwconv # /etc/shadowが再作成される # ls -l /etc/shadow -r-------- 1 root root 1234 Mar 24 10:00 /etc/shadow
セキュリティ上の注意
通常の運用では、シャドウパスワードを解除する必要はありません。解除すると、暗号化されたパスワードハッシュが全ユーザーから読み取り可能になり、オフラインでのパスワード解析攻撃のリスクが高まります。シャドウパスワードの解除は、以下のような特殊なケースでのみ実施してください。
・NIS(Network Information Service)を使用する環境での互換性確保
・/etc/shadowファイルが破損した場合の復旧作業
・教育目的でパスワード管理の仕組みを学習する場合
解除した場合は、作業完了後に必ず
pwconv で再シャドウ化してください。本記事のまとめ
| やりたいこと | コマンド |
|---|---|
| パスワードファイルの整合性チェック | pwck |
| シャドウパスワードを解除する | pwunconv |
| シャドウパスワードを有効化する | pwconv |
| シャドウ化の状態を確認する | grep ユーザー名 /etc/passwd(x=シャドウ化済み) |
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