シャドウ化を解除された状態のパスワードを再びシャドウ化するには、pwunconvコマンドを実行します。
pwunconvコマンドは、パスワードファイル「/etc/passwd」から
シャドウファイル「/etc/shadow」を生成したり、シャドウ化されていない
パスワードをシャドウ化することが出来ます。
また、オプション「-v」を付けて「pwunconv -v」を実行すると、実行結果を表示できます。
なお、pwunconvコマンドはパスワードファイルとシャドウパスワードファイルの不一致があると、
正しく動作しないので、事前にpwckコマンドでチェックを行ってから実行します。
pwunconv、pwckコマンドを実行するにはroot権限が必要になります。
■シャドウパスワードの生成、更新を行う
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[pakira@Tiger ~]$ su - ←rootになります。
パスワード:
[root@Tiger ~]# ls /etc/shadow ←シャドウパスワードファイルの存在を確認します。
ls: cannot access /etc/shadow: そのようなファイルやディレクトリはありません
↑シャドウパスワードファイルは存在しません。
[root@Tiger ~]# cat /etc/passwd | grep tomohiro
↑パスワードファイルに存在するtomohiroのエントリーを確認します。
tomohiro:$6$xZ.YNf/O$KJovf6Z0qybKsxzDNpj4Vy31MrTILmsOqzszNQF.
Urc2hGm64emqm5TGh3Yy64dLFeqwMp7DW.sJuPUqgDv9l.
:501:501::/home/tomohiro:/bin/bash
↑2番目のカラムが暗号化されたパスワードになっています。
[root@Tiger ~]# pwck
ユーザ adm: ディレクトリ '/var/adm' が存在しません
ユーザ uucp: ディレクトリ '/var/spool/uucp' が存在しません
ユーザ gopher: ディレクトリ '/var/gopher' が存在しません
pwck: 変更はありません
[root@Tiger ~]# pwconv -v ←シャドウパスワードファイルを生成します。
Usage: pwconv
[root@Tiger ~]# ls /etc/shadow ←シャドウパスワードファイルの存在を確認します。
/etc/shadow ←シャドウパスワードファイルが生成され存在しています。
[root@Tiger ~]# cat /etc/passwd | grep tomohiro
↑パスワードファイルに存在するtomohiroのエントリーを確認します。
tomohiro:x:501:501::/home/tomohiro:/bin/bash
↑2番目のカラムが「x」でシャドウパスワードになっています。
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関連情報
Linuxパスワードファイルをチェックする(pwck)
P.S
シャドウパスワードの生成、更新を行う(pwunconv -v)のもっと高い技術を身につけたいならこちら
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