Linuxをレスキューモードで起動する

宮崎智広 この記事の監修:宮崎智広(Linux実務・教育歴20年以上・受講者3,100名超)
「設定ファイルを書き間違えてLinuxが起動しなくなった……」
「パスワードを忘れてログインできなくなった……」

そんなときに使うのが レスキューモード です。
レスキューモードで起動すれば、通常は起動できないシステムにもアクセスして設定ファイルの修正やパスワードリセットが行えます。

この記事では、CentOS 6のレスキューモードの起動手順を画像つきで解説します。
【この記事でわかること】
・レスキューモードはCentOSインストールDVDのbootメニューから起動できる
・chroot /mnt/sysimageでインストール済みシステムのコマンドを実行できる
・パスワードリセットや設定ファイル修正などの復旧作業が可能

「このままじゃマズい」と感じていませんか?
参考書を開く気力もない、同年代に取り残される不安——
でも安心してください。プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
図解60P/登録10秒/解除も3秒 / 詳細はこちら

レスキューモードとは

レスキューモードは、通常のシステム起動に失敗したときのための緊急起動モードです。
インストールDVDから起動し、既存のLinuxシステムを一時的にマウントして修復作業を行えます。

主な用途:
設定ファイルのミスを修正する(/etc/fstab、grub.conf など)
rootパスワードをリセットする
壊れたブートローダーを修復する

CentOS 6でレスキューモードを起動する手順

1. ブートオプション画面で linux rescue を入力する

CentOS 6のDVD-ROMをドライブにセットしてコンピューターを起動します(ブートモードはDVD-ROM優先に設定してください)。

ブートオプション画面の表示方法は CentOS6でブートオプション画面を表示する を参照してください。

ブートオプション画面で以下を入力します。

boot: linux rescue

2. 言語・キーボード・インストールソースを選択する

以下の順に選択を進めます。

言語選択:「English」を選択して「OK」を押す(カーソル移動はTabキー、決定はEnterキー)
キーボード選択:「jp106」を選択して「OK」を押す(「j」キーで一発選択可能)
インストールソース:「Local CD/DVD」を選択して「OK」を押す
ネットワーク設定:ネットワーク不要なら「No」を押す

3. レスキューシェルを起動する

Rescueメニューで「Continue」→「OK」と進み、最後に「shell start shell」を選択して「OK」を押します。

画面下部に bash-4.1# と表示されればレスキューモードのシェルが起動しています。

レスキューモードでは既存のシステムが /mnt/sysimage にマウントされています。

# 既存システムのルートに切り替える(chroot) chroot /mnt/sysimage # これ以降は通常のLinux環境として操作できる # 設定ファイルの修正、パスワードリセットなどを実行する # レスキューモードを終了する exit

レスキューモードでよく使う作業

rootパスワードをリセットする

# chrootで既存システムに切り替えた後 chroot /mnt/sysimage passwd root # 新しいパスワードを入力する exit

grub.confを修正してブートローダーを復旧する

# grub.confを編集する vi /mnt/sysimage/boot/grub/grub.conf # ブートローダーを再インストールする grub-install --root-directory=/mnt/sysimage /dev/sda

本記事のまとめ

やりたいこと 操作・コマンド
レスキューモードを起動する boot: linux rescue で起動
既存システムに切り替える chroot /mnt/sysimage
rootパスワードをリセットする chroot /mnt/sysimage 後に passwd root
レスキューモードを終了する exit

Linuxのトラブル復旧手順を体系的に押さえていますか?

レスキューモードはいざというときに頼りになる手段ですが、普段から体系的な知識を持っていれば、トラブルが起きてもパニックにならずに対処できます。
ネットの切れ端の情報をコピペするだけでなく、現場で通用する安全なLinuxサーバー構築の「型」を体系的に身につけたい方へ、『Linuxサーバー構築入門マニュアル(図解60P)』を完全無料でプレゼントしています。

「独学の時間がもったいない」「プロから直接、現場の技術を最短で学びたい」という本気の方には、2日で実務レベルのスキルが身につく【初心者向けハンズオンセミナー】も開催しています。

無料メルマガで学習を続ける

Linuxの実践スキルをメールで毎週お届け。
登録は1分、解除もいつでも可。

登録無料・いつでも解除できます

暗記不要・1時間後にはサーバーが動く

3,100名以上が実践した「型」を無料で公開中

プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
その「型」を図解60Pにまとめた入門マニュアルを、完全無料でプレゼントしています。

登録10秒/合わなければ解除3秒 / 詳細はこちら

Linux無料マニュアル(図解60P) 名前とメールで30秒登録
宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。