Linuxのシステム起動の流れと起動時のイベント確認

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今回は、Linuxのシステム起動の流れと起動時のイベントについて紹介します。

Linuxを起動すると最初にBIOSが起動します。BIOSの役割はハードウェアの
初期化を行い、ディスクのブートセクタを読み出し、ブートローダへ制御を渡します。

ブートローダは、ハードディスク上からカーネルをメモリ上へ読み込みます。

カーネルはメモリの初期化やシステムクロックの設定を行い、
最後にinitプログラムを実行します。

initはシステムの初期化スクリプトを実行し、ランレベルに応じて
指定されたデーモンを起動します。最後にログインプロンプトが表示され
起動処理が終了します。

この流れを図にすると下記の様になります。

linux_boot.jpg
「PCの起動」→「BIOS」→「ブートローダ」→「カーネル」→「init」→「ログイン」


また、Linuxを起動すると処理された内容が画面に表示されますが、
速く、多くのメッセージが表示されるので一つ一つ内容を確認するのは困難です。

そのような起動時のイベントの確認をするには「dmesg」コマンドを使用します。

[root@Dolphin root]# dmesg

PCI: No IRQ known for interrupt pin A of device 00:1f.1
PCI: No IRQ known for interrupt pin B of device 00:1f.3
PCI: Using ACPI for IRQ routing
Linux NET4.0 for Linux 2.4
Based upon Swansea University Computer Society NET3.039
Initializing RT netlink socket
apm: BIOS not found.
powernow: AMD processor not detected.
cpufreq: P4/Xeon(TM) CPU On-Demand Clock Modulation available
gx-suspmod: error: no MediaGX/Geode processor found!

システムログを記録する「/var/log/messages」にも起動時のメッセージが
記録されます。また、dmesgコマンドはカーネルが出力したメッセージを
一時的に蓄えておくバッファの内容を表示するコマンドになりますので、
バッファに収まり切らなくなった古いメッセージは消えていきます。

ですので長期間稼働しているのシステムでは、dmesgコマンドを
実行してもシステム起動時のメッセージが残っていない事がありますので
注意が必要になります。




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