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マウントするときは、/etc/fstabファイルが参照されるため、
マウント頻度の高いファイルシステムを記述します。
また、マウントオプションの「noauto」が指定されていない/etc/fstab内のエントリは、「mount -a」コマンドによってシステム起動時も含めてすべてマウントされます。
■/etc/fstabファイルの例
/dev/hda4 / ext3 defaults 1 1 /dev/hda1 /boot ext3 defaults 1 2 /dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,owner,ro 0 0 /dev/hda2 /var ext3 defaults 1 3 /dev/hda3 swap swap defaults 0 0
/etc/fstabファイルの書式は下記の通りです。
上記実行例の左側からの項目説明です。
・デバイスファイル名(/dev/hda1)
デバイスファイル名、もしくはリモートファイルシステムを指定します。
・マウントポイント(/boot)
ファイルシステムのマウント先になるディレクトリを指定します。
・ファイルシステムの種類(ext3)
ファイルシステムの種類を指定します。
■ファイルシステムの種類
ext2 | Linuxの標準ファイルシステム |
ext3 | ext2にジャーナリング機能を追加したファイルシステム |
reiserfs | 高速なジャーナリングファイルシステム |
xfs | SGIが開発したジャーナリングファイルシステム |
jfs | IBMが開発したジャーナリングファイルシステム |
iso9660 | CD-ROM、DVD-ROMのファイルシステム |
msdos | MS-DOSのファイルシステム |
vfat | Windows 9xのファイルシステム |
nfs | NFS(Network File System) |
・マウントオプション(defaults)
マウントする際に必要になるオプションを指定します。
複数のオプションを指定する場合は「,」(カンマ)で区切ります。
■マウントオプション
async | ファイルシステムの非同期入出力を設定する |
auto | -aオプションでmountコマンドを実行したときにマウントする |
noauto | -aオプションでmountコマンドを実行してもマウントされない |
defaults | デフォルトのオプションを設定する(async auto dev exec nouser rw suid) |
exec | バイナリの実行を許可する |
noexec | バイナリの実行を許可しない |
ro | 読み出し専用でマウントする |
rw | 読み書きを許可してマウントする |
unhide | 隠しファイルも表示する |
suid | SUIDとSGIDを有効にする |
user | 一般ユーザーでもマウント可能にする |
users | マウントしたユーザー以外でもアンマウントできるようにする |
nouser | 一般ユーザーのマウントを許可しない |
・dumpフラグ(1)
1であればdumpコマンドによるバックアップ対象になり、
通常ext2、ext3ファイルシステムは1を、
その他のファイルシステムは0を指定します。
・ブート時にfsckがチェックする順序(1)
Linuxが起動する時に、fsckがチェックする順序を0、1、2・・・と
指定します。0を指定するとチェックされません。
ルートファイルシステム(/)は1である必要があります。
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