/etc/fstabの書き方と読み方|6つのフィールド解説とUUIDを使ったマウント設定


この記事の監修:宮崎智広(Linux教育歴15年以上・受講者3,100名超)
HOMELinux技術 リナックスマスター.JP(Linuxマスター.JP)【Linux入門】初心者のための基礎知識・講座 > /etc/fstabの書き方と読み方|6つのフィールド解説とUUIDを使ったマウント設定
「再起動するたびにマウントが外れる」
「/etc/fstab の書き方がわからなくてエラーになった」

Linuxのストレージ設定で最も重要なファイルが /etc/fstab です。
正しく設定しないとシステムが起動しなくなる危険もあるため、
現場でも「fstabは慎重に」と言われる設定ファイルです。

この記事では、/etc/fstab6つのフィールドの意味と、
UUIDを使ったマウント設定の方法を、実行例つきで解説します。
RHEL 9.4 / Ubuntu 24.04 LTS で動作確認済みです。

この記事のポイント

・/etc/fstab の6フィールドを読めるだけでなく正確に書けるようになる
・デバイス名ではなくUUID指定が現代の標準(blkidコマンドで確認)
・mount -a で事前テスト、systemctl daemon-reload で反映する手順
・nofailオプションは外付けドライブのマウントで必須


「このままじゃマズい」と感じていませんか?
参考書を開く気力もない、同年代に取り残される不安——
でも安心してください。プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
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/etc/fstab の基本構造

1. fstab ファイルの役割

/etc/fstab(Filesystem Table)は、OS起動時にどのデバイスをどこにマウントするかを
定義するテキストファイルです。

設定された内容は次のタイミングで読み込まれます。

OS起動時:systemd が fstab を読んで自動マウントを実行
mount -a 実行時:noauto オプションのないエントリを全部マウント
umount -a 実行時:全エントリをアンマウント

# fstab の内容を確認 $ cat /etc/fstab # UUID=xxxxxxxx-xxxx... / xfs defaults 0 0 # UUID=yyyyyyyy-yyyy... /boot xfs defaults 0 0 # UUID=zzzzzzzz-zzzz... swap swap defaults 0 0

2. 6フィールドの読み方

fstab の各行は空白またはタブで区切られた6つのフィールドで構成されています。

# フィールド構造 # [1]デバイス [2]マウントポイント [3]fstype [4]オプション [5]dump [6]pass UUID=1234abcd-abcd-1234-abcd-1234abcd5678 /data xfs defaults 0 2

フィールド1:デバイス
マウントするデバイスを指定します。UUID形式が推奨です。

フィールド2:マウントポイント
どのディレクトリにマウントするかを絶対パスで指定します。

フィールド3:ファイルシステムタイプ(fstype)
ext4、xfs、nfs、swap など。

フィールド4:マウントオプション
カンマ区切りで複数指定できます(詳細は次セクションで解説)。

フィールド5:dumpフラグ
dump コマンドによるバックアップ対象かを指定。0=バックアップしない、1=する。
現代の環境では通常 0 を使います。

フィールド6:fsck順序(pass)
起動時のファイルシステムチェック順序。0=チェックしない、1=最初(ルート)、2=それ以降。

UUIDを使ったマウント設定

1. UUIDを確認する(blkid コマンド)

デバイス名(/dev/sdb など)は再起動やディスク追加で変わる可能性があります。
UUID(Universally Unique Identifier)はデバイスに固有の識別子で、変わりません。

# blkid でUUIDを確認(root権限が必要) $ sudo blkid /dev/sda1: UUID="1234abcd-abcd-1234-abcd-1234abcd0001" TYPE="xfs" /dev/sda2: UUID="1234abcd-abcd-1234-abcd-1234abcd0002" TYPE="xfs" /dev/sdb1: UUID="5678efgh-efgh-5678-efgh-5678efgh0003" TYPE="ext4" /dev/sdc1: UUID="9012ijkl-ijkl-9012-ijkl-9012ijkl0004" TYPE="xfs" # 特定のデバイスだけ確認 $ sudo blkid /dev/sdb1 /dev/sdb1: UUID="5678efgh-efgh-5678-efgh-5678efgh0003" TYPE="ext4"

2. マウントポイントを作成してfstabに追記する

新しいディスクを自動マウントするまでの手順を示します。

# 手順1: マウントポイントのディレクトリを作成 $ sudo mkdir -p /data # 手順2: blkid でUUIDを確認 $ sudo blkid /dev/sdb1 /dev/sdb1: UUID="5678efgh-efgh-5678-efgh-5678efgh0003" TYPE="ext4" # 手順3: fstab に追記(テキストエディタで編集) $ sudo vi /etc/fstab # 追記する行(例) UUID=5678efgh-efgh-5678-efgh-5678efgh0003 /data ext4 defaults 0 2 # 手順4: mount -a でテスト(エラーがなければOK) $ sudo mount -a # 手順5: マウント確認 $ df -h /data Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/sdb1 100G 1.0G 99G 1% /data

3. systemctl daemon-reload で反映する

fstab を編集した後は、systemd に変更を通知する必要があります。

# systemd に fstab の変更を反映 $ sudo systemctl daemon-reload # マウントユニットが生成されたか確認 $ systemctl list-units --type=mount | grep data data.mount loaded active mounted /data

主要なマウントオプション一覧

1. よく使うオプション

フィールド4(マウントオプション)に指定できる代表的な値を解説します。

# defaults を展開すると以下の組み合わせと同等 # rw,suid,dev,exec,auto,nouser,async # nofail の使用例(外付けドライブ) UUID=5678efgh-efgh-5678-efgh-5678efgh0003 /backup ext4 defaults,nofail 0 2 # noauto の使用例(手動マウントのみ) UUID=9012ijkl-ijkl-9012-ijkl-9012ijkl0004 /media/usb vfat defaults,noauto,user 0 0 # ro(読み取り専用)の使用例 UUID=1234abcd-abcd-1234-abcd-1234abcd0001 /archive xfs ro,defaults 0 0

トラブルシュート

1. mount -a でエラーが出た場合

fstab に誤りがある場合、mount -a がエラーを返します。
設定ミスのまま再起動すると、最悪の場合は起動不能になるため、
必ず mount -a でテストしてから再起動してください

# エラー例: UUIDが間違っている場合 $ sudo mount -a mount: /data: can't find UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx. # 対処: blkid で正しいUUIDを確認して修正 $ sudo blkid /dev/sdb1 # エラー例: マウントポイントが存在しない場合 $ sudo mount -a mount: /data: mount point does not exist. # 対処: ディレクトリを作成 $ sudo mkdir -p /data

2. 起動後にマウントされていない場合

# マウント状況を確認 $ df -h $ mount | grep /data # journalctl でエラーログを確認 $ journalctl -u data.mount --no-pager -- Journal begins at Mon 2026-04-01 00:00:00 JST -- Apr 07 09:00:01 server01 systemd[1]: data.mount: Mount process exited, code=exited, status=32/n/a Apr 07 09:00:01 server01 systemd[1]: Failed to mount /data.

本記事のまとめ

/etc/fstab の6フィールドとよく使うオプションを整理します。
フィールド 役割 代表的な値
1. デバイス マウントするデバイス UUID=xxxx(推奨)、/dev/sdb1
2. マウントポイント マウント先ディレクトリ /data/homeswap
3. fstype ファイルシステム種別 xfsext4swapnfs
4. オプション マウント方法の詳細 defaults、nofail、ro、noauto
5. dump dumpバックアップ対象か 0(しない)、1(する)
6. pass fsckチェック順序 0(しない)、1(ルート)、2(その他)

オプション 説明 主な使いどころ
defaults 標準オプション群(rw,suid等) 通常のディスク
nofail マウント失敗時も起動継続 外付けドライブ・USB
noauto 起動時に自動マウントしない 手動マウントのみのデバイス
ro 読み取り専用でマウント アーカイブ・バックアップ
user 一般ユーザーがマウント可能 removableメディア
編集後は必ず mount -a でテスト、systemctl daemon-reload で反映してから再起動しましょう。

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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。