Linuxのディレクトリ構造(階層)一覧まとめ|各役割を分かりやすく解説


図解60p「Linuxサーバー構築入門マニュアル」無料
登録10秒/自動返信でDL/合わなければ解除3秒
HOMELinux技術 リナックスマスター.JP(Linuxマスター.JP)【Linux入門】初心者のための基礎知識・講座 > Linuxのディレクトリ構造(階層)一覧まとめ|各役割を分かりやすく解説
「Linuxのディレクトリ構造(階層)っていまいち分からない」
「WindowsならCとかDドライブに保存するけど、Linuxはどこにファイルを置けばいいの?」
「/etc や /var って何が入っているディレクトリ?」
Linuxを触り始めた初心者が、最初に必ずつまずくのがこの「ディレクトリ構造(階層)」の概念です。

この記事では、Linuxのディレクトリ構造(FHS規格)の全体像と、現場のエンジニアが「これだけは絶対に暗記している」という主要なディレクトリの役割を一覧で分かりやすく解説します。

WindowsとLinuxの構造の大きな違い

Windowsでは「Cドライブ」「Dドライブ」といったドライブごとに階層が分かれていますが、Linuxにはドライブという概念がありません。

Linuxでは、すべてのファイルやディレクトリが /(ルートディレクトリ) を頂点とした1つの巨大な「木(ツリー)」のような階層構造になっています。

どんなにディスクを追加しても、すべてはこのルートディレクトリの傘下(/mnt や /media など)にぶら下がる形(マウント)で管理されます。

まず確認しよう:ルート直下のディレクトリを見てみる

Linuxの構造は、実際に手を動かして確かめるのが一番の近道です。ターミナルで以下のコマンドを実行すると、ルートディレクトリ直下の一覧が表示されます。

# ルートディレクトリの中身を一覧表示する $ ls / bin boot dev etc home lib lib64 media mnt opt proc root run sbin srv sys tmp usr var


また、現在自分がどのディレクトリにいるかを確認するには pwd コマンドを使います。

# 現在いるディレクトリを確認する $ pwd /home/taro


現場で必ず使う!最重要ディレクトリTOP5

Linuxには数多くのディレクトリが存在しますが、最初はすべてを覚える必要はありません。運用保守の現場で毎日必ずアクセスする5つのディレクトリをまず押さえましょう。

1. /etc (エトセ / イーティーシー)

用途:システムやアプリの設定ファイル置き場
ネットワークの設定(IPアドレスなど)や、Webサーバー(Apache等)の設定ファイルなど、システム全体に影響する重要な設定ファイルが格納されています。Windowsの「コントロールパネル」や「レジストリ」に近い役割を持ちます。間違って消すとシステムが動かなくなるため注意が必要です。

2. /var (バア / バー)

用途:ログなどの「変化する」データ置き場
システムのアクセスログ(/var/log/messages 等)や、メールのデータ、Webサイトの公開データ(/var/www/html)など、日々サイズが変動するファイルが保存されます。ディスク容量不足(容量パンク)の原因になりやすいディレクトリ筆頭です。

3. /bin (ビン)

用途:基本コマンドの実行ファイル置き場
lscpmkdir など、一般ユーザーと管理者の両方が使う基本的なコマンド(プログラム自体)が入っています。ここへのパス(Path)が通っているおかげで、どこからでもコマンドを実行できます。
※現代のLinux(RHEL 7以降・AlmaLinux・Ubuntu 20.04以降)では、/bin/usr/bin へのシンボリックリンクになっており、実質統合されています。

4. /home (ホーム)

用途:各ユーザーの個人部屋
一般ユーザーが自由にファイルを保存・作成できる、個人のホームディレクトリが配置されます。(例:ユーザー名が「taro」なら /home/taro となります)。Windowsの「ユーザー(C:\Users)」フォルダと同じ役割です。

ターミナルでは ~(チルダ)がホームディレクトリの省略表記として使えます。cd ~ と打つだけで自分のホームディレクトリに一発で戻れます。

# どこにいても自分のホームディレクトリに戻れる $ cd ~ $ pwd /home/taro


5. /usr (ユーザー / ユーエスアール)

用途:後から追加したアプリや共有データの置き場
「Unix System Resources」の略で、システム全体で共有するプログラムやライブラリ、ドキュメントが格納されます。(例:/usr/local など)。Windowsの「Program Files」に近いイメージです。

Linuxディレクトリ構造・役割一覧(早見表)

上記のTOP5以外にも、システムが使用するさまざまなディレクトリがあります。辞書代わりに活用してください。

ディレクトリ 主な役割・格納されるもの
/ (ルート) すべてのディレクトリの最上位(頂点)。
/etc システム全体や各ソフトウェアの設定ファイル。
/var ログファイルなど、サイズが動的に変化するデータ。
/bin 一般ユーザーも使う基本コマンド(ls, cpなど)。現代のLinuxでは /usr/bin へのシンボリックリンク。
/sbin システム管理者(root)専用の管理コマンド。現代のLinuxでは /usr/sbin へのシンボリックリンク。
/home 一般ユーザーのホームディレクトリ(個人データ)。
/root システム管理者(root)専用のホームディレクトリ。
/usr 各種プログラム、ライブラリ、ドキュメントなど(Unix System Resourcesの略)。
/lib プログラムが動くために必要な「共有ライブラリ」。
/tmp 一時的な作業用ファイル置き場(再起動で消えることが多い)。
/boot Linuxカーネルなど、OSの起動(ブート)に必要なファイル。
/dev ハードディスクやキーボードなどの「デバイスファイル」。
/proc CPUやメモリ情報など、カーネルの内部情報(仮想ファイル)。
/mnt / /media 外付けディスクやUSBメモリの一時的なマウントポイント。

本記事のまとめ

Linuxのディレクトリ構造(FHS)は、最初は複雑に見えますが、「設定は /etc」「ログは /var」「個人データは /home」という基本ルールさえ覚えれば、一気にシステム全体が見渡せるようになります。まずはこの3つに何度もアクセスして、Linuxの階層構造に慣れていきましょう。

設定ファイルの場所が分からず、ネットを彷徨っていませんか?

Linuxのディレクトリ構造を理解せずに運用していると、「設定ファイルを編集したいのに見つからない」「どこにバックアップを取ればいいか分からない」といったトラブルに直面します。
現場で通用するLinuxの全体像と、安全なサーバー構築の"型"を体系的に身につけたい方へ、『Linuxサーバー構築入門マニュアル(図解60P)』を完全無料でプレゼントしています。

「独学の時間がもったいない」「プロから直接、現場の技術を最短で学びたい」という本気の方には、2日で実務レベルのスキルが身につく【初心者向けハンズオンセミナー】も開催しています。



無料プレゼント
図解60p「Linuxサーバー構築入門マニュアル」
独学で詰まる前に、“型(手順書)”で最初の環境構築をサクッと終わらせましょう。
登録10秒/自動返信でDL/合わなければ解除3秒
無料で受け取る ※メールアドレスだけでもOK(必須項目は最小限)

宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

図解60pのLinux無料マニュアル
登録10秒/自動返信でDL
無料で受け取る