Linuxのディレクトリ構造

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ディレクトリとは、ファイルを階層的に分類、整理する為の仕組みです。
Windowsで言うフォルダに相当し、オペレーティングシステムの
基本機能として組み込まれています。

Linuxのディレクトリ構造は「/」(ルート)を頂点とした
1つのツリー(木)構造を採用していることに特徴があります。
フロッピーディスクやCD-ROMドライブなどの異なるファイルシステムは
ディレクトリツリーにマウントすることで使用可能になります。


Linuxのディレクトリを操作する上に置いて、覚えておかなくてはならない
重要なパスの指定方法が2種類あります。

それは「絶対パス指定」と「相対パス指定」です。


絶対パスとは「/」(ルート)を基点とした指定方法で、ソフトウェアなどの
記述に多く使用されます。

また、それに対し、相対パス指定は、カレントディレクトリ(現在作業
しているディレクトリ)を基点とした指定方法で、コマンドラインでの
コマンド実行の際に使用されます。


■相対パス指定の記述方法

「 . 」カレントディレクトリを表す
「 .. 」親ディレクトリ(カレントディレクトリの一つ上のディレクトリ)を表す
「 ~ 」ユーザーのホームディレクトリを表す

例)
・親ディレクトリに移動する場合

 $ cd ..

・カレントディレクトリの下にあるworkディレクトリに移動する場合

 $ cd ./work


カレントディレクトリが/home/pakiraで/home/pakira/workディレクトリを
絶対パス指定、相対パス指定で表記する場合、下記のような表記をすることが
できます。(表記が違うだけで、どれも/home/pakira/workを指定しています。)

■絶対パス指定
/home/pakira/work

■相対パス指定
work
./work

相対パス指定の方が、記述が少ない分、コマンド入力が楽に行える
メリットがあります。

しかし、ソフトウェアの設定などで相対パス指定をする場合、
カレントディレクトリがどこにあるのかをよく考えて指定しないと
設定を誤り、正しくソフトウェアが動作しない可能性がありますので
注意が必要です。

そのようなミスを防ぐ為に、カレントディレクトリがどこであっても
ソフトウェアが正常に動作するよう設定の場合には、絶対パス指定を
使うのが一般的です。



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