脆弱性の対応や、Windows Update後の接続トラブルなど、ファイルサーバー(Samba)のバージョン確認は現場で頻繁に発生するタスクです。
この記事では、Linux(Samba)のバージョンを確認する3つの方法を解説します。環境や目的に合わせて、一番やりやすい方法を選んでみてください。
方法1:smbdコマンドで確認する(一番おすすめ)
Sambaの本体プログラムであるsmbd コマンドに -V(大文字のブイ)オプションを付けて実行するのが、最も早くてオーソドックスな方法です。# smbd -V Version 4.10.16 または # samba --version Version 4.10.16
※Samba 3系と4系では設定ファイルの書き方やActive Directory対応などの機能が大きく異なるため、まずはメジャーバージョン(最初の数字)をしっかり確認しましょう。
「command not found」が表示される場合
# smbd -V -bash: smbd: command not found
# dnf install samba または # yum install samba
which smbd でパスが通っているか確認してください。方法2:rpmコマンドで確認する(Red Hat系)
RHEL、AlmaLinux、Rocky Linux、CentOSなどのRed Hat系Linuxであれば、パッケージ管理のrpm コマンドを使って調べることもできます。インストールされているパッケージの詳細なリリース番号まで知りたい場合や、まだSambaを起動していない時に便利です。
# rpm -q samba samba-4.10.16-15.el8_3.x86_64
dpkg -l | grep samba を使用してください。方法3:起動状態と合わせて確認する(systemctlコマンド)
「そもそもSambaが今動いているのか?」という稼働状況を確認したい場合は、systemctl status コマンドを実行します。このコマンドはバージョン確認ではなく稼働状態の確認専用として使います。Sambaのサービス名は smb になり、Ubuntu/Debian系では smbdになります。# Red Hat系の場合 # systemctl status smb * smb.service - Samba SMB Daemon Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/smb.service; enabled; vendor preset: disabled) Active: active (running) since Mon 2026-02-16 10:00:00 JST; 4 days ago # Ubuntu/Debian系の場合 # systemctl status smbd
Active: active (running) となっていれば、Sambaは正常に稼働しています。停止している場合は systemctl start smb(Ubuntu/Debian系は systemctl start smbd)で起動してください。【補足】脆弱性(CVE)の確認と対応
「Sambaのバージョンを確認したい」という背景には、脆弱性対応が含まれることも多いです。バージョン確認後は以下のサイトでCVE情報を照合する習慣をつけましょう。・Samba公式セキュリティアドバイザリ: https://www.samba.org/samba/security/
・JVN(脆弱性情報データベース): https://jvndb.jvn.jp/
脆弱性が見つかった場合は、以下のコマンドでSambaをアップデートしてください。
# dnf update samba または # yum update samba
【補足】クライアントから接続できない場合のチェックポイント
Sambaのバージョンを確認する背景には、「Windowsから繋がらない」というトラブルがよくあります。バージョンと合わせて以下の2点も必ず確認する習慣をつけましょう。・ファイアウォールの許可:
firewall-cmd --list-services で samba が許可されているか。・SELinuxの状態:
getenforce で Enforcing になっていないか(Samba用の適切なブール値設定がされているか)。本記事のまとめ
| やりたいこと | コマンド |
|---|---|
| Sambaのバージョンを確認する(基本) | smbd -V または samba --version |
| パッケージのリリース番号まで確認する | rpm -q samba |
| Ubuntu/Debian系でパッケージを確認する | dpkg -l | grep samba |
| Sambaの稼働状態を確認する | systemctl status smb (Ubuntu系は smbd) |
| Sambaを起動する | systemctl start smb (Ubuntu系は smbd) |
| Sambaをアップデートする | dnf update samba |
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