Linuxシステムのログのレベルや出力先を設定するには、/etc/rsyslog.confファイルを編集します。
このファイルで「プライオリティ」や「アクション」を設定します。
また、ログのカテゴリを設定するには、「ファシリティ」を設定します。
[root@Tiger ~]# vi /etc/rsyslog.conf
#### RULES ####
# Log all kernel messages to the console.
# Logging much else clutters up the screen.
#kern.* /dev/console
# Log anything (except mail) of level info or higher.
# Don't log private authentication messages!
*.info;mail.none;authpriv.none;cron.none /var/log/messages
# The authpriv file has restricted access.
authpriv.* /var/log/secure
# Log all the mail messages in one place.
mail.* -/var/log/maillog
# Log cron stuff
cron.* /var/log/cron
# Everybody gets emergency messages
*.emerg *
# Save news errors of level crit and higher in a special file.
uucp,news.crit /var/log/spooler
# Save boot messages also to boot.log
local7.* /var/log/boot.log
下記の設定を例に説明をします。
local7.* /var/log/boot.log
ファシリティとは、ログを出力するカテゴリーです。上記の例では、local7になります。
プライオリティは、ログの重要度を指定するものになります。
プライオリティを指定するには「=」を使用します。
例えば、debugのみを指定する場合は、「=debug」と指定します。
上記例では「*」がプライオリティになり、意味としてはワイルドカードとして
すべてのプライオリティを出力します。
また、ファシリティとプライオリティを合わせてセレクタと呼びます。
なお、プライオリティに「none」を指定すると、そのファシリティを除く事ができます。
アクションは、出力先になり、上記例では、「/var/log/boot.log」になります。
出力先はファイルの他に、別のコンピューターを指定することもできます。
@ホスト名や@IPアドレスにより別のコンピューターへUDPプロトコルを使い、
ログを転送できます。
/etc/rsyslog.confファイルを編集した後は、設定を反映させるため、rsyslogを再起動します。
[root@Tiger ~]# /etc/rc.d/init.d/rsyslog restart
システムロガーを停止中: [ OK ]
システムロガーを起動中: [ OK ]
■ファシリティ
auth 認証メッセージ
authpriv 認証メッセージ
cron cronメッセージ
daemon デーモンメッセージ
kern カーネルメッセージ
lpr プリンタメッセージ
mail メールメッセージ
news ニュースメッセージ
syslog syslogメッセージ
■プライオリティ
debug デバッグ
info 情報
notice 通知
warning 警告
err エラー
crit 致命的な問題
alert すぐに修正すべき問題
emerg システム不能の非常事態
P.S
ログのレベルや出力先を設定するのもっと高い技術を身につけたいならこちら
<<関連記事>>
・MIMEでエンコードされたテキストを読めるように変換する
・viエディタで文字をコピーする
・ハードディスクの使用状況を調べるには
・tar.bz2ファイルを解凍して展開するには
・tar.gz形式のファイルを解凍、展開するには