lspciコマンドでLinuxのPCIデバイス情報を確認する方法|-vオプションで詳細表示

宮崎智広 この記事の監修:宮崎智広(Linux実務・教育歴20年以上・受講者3,100名超)
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サーバーに搭載されているネットワークカードやRAIDコントローラーの型番を確認したい、新しく追加したPCIデバイスが正しく認識されているか確認したい——そんなときに使うのが lspci コマンドです。

lspciコマンドはPCIバスに接続されているすべてのデバイスの情報をOSから一覧表示します。物理的にサーバーのケースを開けなくても、搭載されているハードウェアを確認できます。

【この記事でわかること】

・lspciコマンドでPCIバスに接続されているデバイスの一覧を表示できる
・-vオプションで各デバイスの詳細情報(フラグ・メモリアドレスなど)を表示できる
・ネットワークカードやグラフィックカードの認識確認に日常的に使用する
・lspci -nnでベンダーID・デバイスIDも合わせて確認できる

基本的な使い方

1. PCIデバイスの一覧を表示する

$ su - パスワード: # lspci 00:00.0 Host bridge: Intel Corporation E7230/3000/3010 Memory Controller Hub 00:01.0 PCI bridge: Intel Corporation E7230/3000/3010 PCI Express Root Port 00:1c.0 PCI bridge: Intel Corporation N10/ICH 7 PCI Express Port 1 (rev 01) 00:1d.0 USB Controller: Intel N10/ICH7 Family USB UHCI Controller #1 (rev 01) 00:1d.7 USB Controller: Intel N10/ICH 7 Family USB2 EHCI Controller (rev 01) 00:1f.0 ISA bridge: Intel 82801GB/GR (ICH7 Family) Interface Bridge (rev 01) 00:1f.1 IDE interface: Intel Corporation (ICH7 Family) IDE Controller (rev 01) 00:1f.2 IDE interface: Intel Corporation /ICH7 SATA IDE Controller (rev 01) 00:1f.3 SMBus: Intel Corporation N10/ICH 7 Family SMBus Controller (rev 01) 04:00.0 Ethernet controller: Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet PCI (rev 11) 06:05.0 VGA compatible controller: XGI Inc. Z7/Z9 (XG20)

出力の見方:
・先頭の「00:00.0」などはPCIアドレス(バス:スロット.ファンクション)
・その後にデバイスの種類と名称が表示される

2. -vオプションで詳細情報を表示する

-v オプションを付けると、各デバイスのフラグ・メモリアドレス・割り込み設定などの詳細情報が表示されます。

# lspci -v 00:00.0 Host bridge: Intel Corporation E7230/3000/3010 Memory Controller Hub Subsystem: Dell Unknown device 01b7 Flags: bus master, fast devsel, latency 0 Capabilities: [e0] Vendor Specific Information 00:1f.0 ISA bridge: Intel Corporation 82801GB/GR (ICH7 Family) Bridge (rev 01) Subsystem: Dell Unknown device 01b7 Flags: bus master, medium devsel, latency 0 Capabilities: [e0] Vendor Specific Information (以下省略)

3. ベンダーIDとデバイスIDも確認する(-nnオプション)

# lspci -nn 04:00.0 Ethernet controller [0200]: Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet [14e4:1681] (rev 11)

[14e4:1681]」がベンダーID(14e4=Broadcom)とデバイスIDです。ドライバーを探す際に役立ちます。

応用・特定デバイスを絞り込む

grepでネットワークカードだけを確認する

# lspci | grep -i ethernet 04:00.0 Ethernet controller: Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet PCI (rev 11)

よく使うgrepキーワード

grep -i ethernet:ネットワークカード
grep -i vga:グラフィックカード
grep -i raid:RAIDコントローラー
grep -i usb:USBコントローラー
grep -i storage:ストレージコントローラー

トラブルシュート

「bash: lspci: command not found」と表示される場合

lspcipciutils パッケージに含まれています。インストールされていない場合は以下でインストールします。

# yum install -y pciutils # CentOS 7以前 # dnf install -y pciutils # CentOS 8以降

本記事のまとめ

lspci:PCIデバイスの一覧表示(要root権限の場合あり)
lspci -v:各デバイスの詳細情報を表示
lspci -nn:ベンダーID・デバイスIDも表示
lspci | grep -i ethernet:特定種類のデバイスを絞り込む
pciutils パッケージに含まれている(未導入の場合はyum/dnfでインストール)

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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。