【この記事でわかること】
・mountコマンドでCD-ROMを/mnt/cdromなどのマウントポイントに接続できる・CD-ROMのデバイス名は通常/dev/cdromenなどで、マウントポイントは事前に作成が必要
・umountコマンドでマウントを解除でき、/dev/cdromenまたはマウントポイントを指定する
・使用後は必ずumountしてからディスクを取り出す(アンマウントしないとデータ破損の恐れ)
でも安心してください。プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
CD-ROMのマウントとは
Linuxのファイルシステムは、すべてのストレージデバイスを単一のディレクトリツリーとして扱います。CD-ROMを使用するには、mount コマンドでCD-ROMのデバイスファイルをディレクトリ(マウントポイント)に「接続」する必要があります。マウントの手順
1. マウントポイントを作成する
マウント先のディレクトリが存在しない場合は、先に作成します。[root@Tiger ~]# mkdir /mnt/cdrom
/mnt/cdrom が存在する場合は、このコマンドは不要です。2. CD-ROMをマウントする
# rootユーザーでマウントを実行する(一般ユーザーはsu -で切り替え) [pakira@Tiger ~]$ su - パスワード: [root@Tiger ~]# mount /dev/cdrom /mnt/cdrom
3. CD-ROMの内容を確認する
[root@Tiger ~]# cd /mnt/cdrom [root@Tiger cdrom]# ls -l 合計 82 drwxr-xr-x 2 root root 61440 4月 30 09:29 2010 CentOS -rw-r--r-- 8 root root 212 6月 15 07:32 2008 EULA -rw-r--r-- 8 root root 18009 6月 15 07:32 2008 GPL -rw-r--r-- 8 root root 1512 6月 15 07:32 2008 RPM-GPG-KEY-beta -r--r--r-- 1 root root 1098 4月 30 09:34 2010 TRANS.TBL
マウントを解除する(アンマウント)
CD-ROMの使用が終わったら、必ずアンマウントしてからディスクを取り出してください。# マウントポイントを指定してアンマウントする [root@Tiger ~]# umount /mnt/cdrom # またはデバイスファイルを指定してアンマウントする [root@Tiger ~]# umount /dev/cdrom
/mnt/cdrom)に移動している状態ではアンマウントできません。「cd」コマンドで別のディレクトリに移動してからアンマウントしてください。ejectコマンドでディスクを取り出す
CD-ROMの使用が終わってアンマウントしたあと、ドライブからディスクを取り出すには物理的にイジェクトボタンを押す方法と、コマンドラインからejectコマンドを使う方法があります。リモートサーバーで物理的にボタンを押せない場面や、シェルスクリプトの中で自動的にディスクを排出したい場面で便利です。基本的な使い方
ejectは引数なしで実行すると、デフォルトの光学ドライブ(/dev/cdrom)のディスクを取り出します。# 一般ユーザーから root に切り替えてから実行する [pakira@Tiger ~]$ su - パスワード: [root@Tiger ~]# eject
ディストリビューションによっては、アンマウント前であっても
ejectが自動的にアンマウント処理を行ってくれます。とはいえ書き込みキャッシュの取りこぼしを避けるため、事前にumountでアンマウントしておくのが基本です。デバイス名を明示して取り出す
複数の光学ドライブが接続されている場合は、デバイス名を引数で明示します。# /dev/sr0 のディスクを取り出す [root@Tiger ~]# eject /dev/sr0
トレイを閉じる(-t)
逆にトレイを閉じたい場合は-tオプションを付けます。一部のドライブでしか動作しませんが、リモートからスクリプトでトレイを操作したいときに使えます。# ドライブのトレイを閉じる [root@Tiger ~]# eject -t /dev/sr0
「device is busy」で取り出せないとき
カレントディレクトリがCD-ROM配下になっていたり、何らかのプロセスがCD-ROMのファイルを開いている場合、eject: unable to eject, last error: Device or resource busyのように弾かれることがあります。cd /で別ディレクトリに移動し、lsof /mnt/cdromで利用中のプロセスを確認してから再実行してください。どうしても解除できない場合は-f(強制)オプションがありますが、書き込み中のディスクには使わない方が安全です。応用・マウント時の追加オプション
ファイルシステムタイプを明示指定する
一般的なCD-ROMのファイルシステムはiso9660 です。自動検出で問題ない場合がほとんどですが、明示的に指定することもできます。# ファイルシステムタイプを明示的に指定する [root@Tiger ~]# mount -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom
現在のマウント状況を確認する
# マウント中のデバイスを一覧表示する [root@Tiger ~]# df -hT Filesystem Type Size Used Avail Use% Mounted on /dev/sda1 xfs 50G 15G 36G 30% / /dev/cdrom iso9660 700M 700M 0 100% /mnt/cdrom
トラブルシュート
「mount: block device /dev/cdrom is write-protected, mounting read-only」が表示される場合
CD-ROMは読み取り専用メディアのため、このメッセージが表示されますが正常です。書き込みができないだけで、読み取りは問題なく行えます。「device is busy」が表示されてアンマウントできない場合
CD-ROMのディレクトリをカレントディレクトリにしているプロセスが存在します。cd / などで別のディレクトリに移動してから再試行してください。# lsofでCD-ROMを使っているプロセスを確認する [root@Tiger ~]# lsof /mnt/cdrom
本記事のまとめ
・mount /dev/cdrom /mnt/cdrom:CD-ROMをマウントする(root権限が必要)・マウントポイント(
/mnt/cdrom)は事前に mkdir で作成しておく・
umount /mnt/cdrom:アンマウントする(CD-ROMのディレクトリから出てから実行)・
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