宮崎智広 この記事の監修:宮崎智広(Linux実務・教育歴20年以上・受講者3,100名超)
「サーバーが起動しなくなった場合に備えて、起動ディスクを準備しておきたい」「ddコマンドでブートUSBを作成するにはどうすればいいのか」という疑問を持つ方は多い。

Linuxではddコマンドを使ってISOイメージをUSBメモリやフロッピーディスクに書き込み、起動ディスク(ブートメディア)を作成できる。障害時のリカバリに欠かせないスキルだ。

本記事ではddコマンドによる起動ディスク作成の手順と、注意点を解説する。

【この記事でわかること】
・dd コマンドの基本構文と主要なオプション
・ISOイメージをUSBに書き込む手順
・dd 実行時の注意点とデバイス指定のリスク
・起動ディスクが必要な場面と準備の考え方

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dd コマンドとは


ddはディスクやファイルのデータをブロック単位でコピーするコマンドだ。ISOイメージをUSBメモリに書き込む用途でよく使われる。正式には「data duplicator」や「disk dump」と呼ばれる。

基本構文


dd if=入力ファイル of=出力先デバイス bs=ブロックサイズ

主要なオプションは以下のとおりだ。

オプション意味
if=ファイル名入力ファイル(Input File)を指定する
of=デバイス名出力先(Output File)を指定する
bs=サイズブロックサイズを指定する(例: 4M, 512)
status=progress進捗状況をリアルタイムで表示する

USBメモリへの書き込み手順


まずUSBデバイスのデバイス名をlsblkfdisk -lで確認する。

[root@Tiger ~]# lsblk NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT sda 8:0 0 20G 0 disk sdb 8:16 1 8G 0 disk ←USBメモリ

デバイス名が確認できたら書き込みを実行する。

[root@Tiger ~]# dd if=/path/to/linux.iso of=/dev/sdb bs=4M status=progress

フロッピーディスクへの書き込み


古いシステムではフロッピーに書き込む場面もあった。フロッピーのデバイスは通常/dev/fd0だ。

[root@Tiger ~]# dd if=boot.img of=/dev/fd0 bs=512

dd 実行時の重大な注意点


ofに誤ったデバイスを指定すると、そのデバイスのデータがすべて上書きされる。この操作は取り消せない。実行前に必ず以下を確認すること。

lsblkfdisk -lでデバイス名を二重確認する
・書き込み先のデバイスがマウントされていないことを確認する
・重要なデータがある場合は事前にバックアップを取る

まとめ


コマンド例動作
dd if=linux.iso of=/dev/sdb bs=4M status=progressISOをUSBに書き込む
dd if=boot.img of=/dev/fd0 bs=512イメージをフロッピーに書き込む

ddコマンドは起動ディスク作成に欠かせない強力なツールだが、誤ったデバイスを指定するとデータが完全に失われる。必ずデバイス名を確認してから実行する習慣をつけておこう。

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宮崎 智広

この記事を書いた人

宮崎 智広(みやざき ともひろ)

株式会社イーネットマーキュリー代表。現役のLinuxサーバー管理者として15年以上の実務経験を持ち、これまでに累計3,100名以上のエンジニアを指導してきたLinux教育のプロフェッショナル。「現場で本当に使える技術」を体系的に伝えることをモットーに、実践型のLinuxセミナーの開催や無料マニュアルの配布を通じてLinux人材の育成に取り組んでいる。

趣味は、キャンプにカメラ、トラウト釣り。好きな食べ物は、ラーメンにお酒。休肝日が作れない、酒量を減らせないのが悩み。最近、ドラマ「フライトエンジェル」を観て涙腺が崩壊しました。