「ifconfigとipコマンド、結局どちらを使えばいいのか」
Linuxサーバーの初期構築やトラブル対応では、ネットワークインターフェースの状態を素早く確認する必要があります。
この記事では、
ifconfigコマンドの基本的な使い方から、IPアドレス・サブネットマスク・MACアドレスの確認、インターフェースの有効化/無効化、出力の読み方、そして現在の標準であるipコマンドとの対応関係までを解説します。RHEL7以降では非推奨となっているifconfigの現状と、現場での使い分けも併せて整理します。・ifconfigはnet-toolsパッケージ付属のレガシーコマンド。RHEL7以降は
ipコマンドが標準・IPアドレス・MACアドレス・RX/TX統計などを手早く確認できるが、VLANやエイリアスなど最新機能は未対応
・現場ではまず
ip aを使い、古い手順書・古いシステムでのみifconfigを使うのが現実的でも安心してください。プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
ifconfigとは?net-tools由来のネットワーク確認コマンド
ifconfigは、古くからUNIX/Linuxで使われてきたネットワークインターフェースの確認・設定コマンドです。net-toolsというパッケージに含まれており、IPアドレス・MACアドレス・送受信パケット数などを一覧で表示できます。ただし、RHEL7/CentOS7以降、Linuxカーネルの新機能に追従できないまま開発が事実上停止しており、現在の標準は
iproute2パッケージに含まれるipコマンドです。最小構成のサーバーではifconfig自体がインストールされていないこともあります。・パッケージ:
net-tools(RHEL系)/net-tools(Debian系)・インストール:
sudo dnf install net-tools・後継:
ipコマンド(iproute2)基本的な使い方
1. すべてのインターフェースを表示する
引数なしで実行すると、稼働中(UP状態)のインターフェースが表示されます。停止中のインターフェースも含めたい場合は-aを付けます。# 稼働中のインターフェースを表示 ifconfig # すべてのインターフェース(停止中を含む)を表示 ifconfig -a
2. 特定のインターフェースだけを見る
インターフェース名を引数に指定すると、そのインターフェースの情報だけを確認できます。# eth0の情報を表示 ifconfig eth0 # ens192の情報を表示(最近のディストリビューション) ifconfig ens192
3. IPアドレスを設定する(sudo必須)
一時的にIPアドレスを割り当てる場合は、インターフェース名とIPアドレスを指定します。再起動で消える一時的な設定なので、恒久設定はNetworkManager等で行います。# eth0に一時的にIPアドレスを設定 sudo ifconfig eth0 192.168.1.100 netmask 255.255.255.0
4. インターフェースを有効・無効にする
upとdownでインターフェースを起動/停止します。リモート作業中に管理インターフェースをdownしないよう注意してください。# eth0を停止 sudo ifconfig eth0 down # eth0を起動 sudo ifconfig eth0 up
出力の読み方
ifconfigの出力は情報量が多いので、よく使う項目を押さえておきましょう。・inet:IPv4アドレス
・netmask:サブネットマスク
・broadcast:ブロードキャストアドレス
・inet6:IPv6アドレス
・ether:MACアドレス(物理アドレス)
・RX packets / TX packets:受信/送信パケット数
・errors / dropped:エラー・破棄パケット数(0でないと問題の可能性)
・mtu:最大パケットサイズ(通常1500)
ipコマンドとの対応関係
ifconfigで長年使ってきた操作は、ほぼすべてipコマンドで代替できます。以下が代表的な対応表です。| ifconfig | ipコマンド |
|---|---|
ifconfig |
ip a(またはip addr show) |
ifconfig eth0 |
ip a show eth0 |
ifconfig eth0 192.168.1.100 netmask 255.255.255.0 |
sudo ip addr add 192.168.1.100/24 dev eth0 |
ifconfig eth0 up |
sudo ip link set eth0 up |
ifconfig eth0 down |
sudo ip link set eth0 down |
トラブルシュート・エラー対処
「ifconfig: command not found」が出る場合
net-toolsパッケージがインストールされていません。必要であれば追加してください。ただし、可能ならipコマンドへの移行を推奨します。# RHEL/CentOS/AlmaLinux/Rocky sudo dnf install -y net-tools # Debian/Ubuntu sudo apt install -y net-tools
IPアドレスがすぐ消える場合
ifconfigで設定した内容は再起動で失われます。恒久的に設定したい場合は、NetworkManager(nmcli)または/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-*ファイルを使います。# nmcliで恒久設定 sudo nmcli connection modify eth0 ipv4.addresses 192.168.1.100/24 sudo nmcli connection modify eth0 ipv4.method manual sudo nmcli connection up eth0
「Operation not permitted」が出る場合
設定変更には管理者権限が必要です。sudoを付けて実行してください。本記事のまとめ
| やりたいこと | コマンド |
|---|---|
| 稼働中のインターフェースを表示 | ifconfig |
| 停止中も含めて全て表示 | ifconfig -a |
| 特定インターフェースのみ表示 | ifconfig eth0 |
| IPアドレスを一時設定 | sudo ifconfig eth0 192.168.1.100 netmask 255.255.255.0 |
| インターフェースを停止 | sudo ifconfig eth0 down |
| インターフェースを起動 | sudo ifconfig eth0 up |
| 後継コマンドで一覧表示 | ip a |
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