「ディレクトリを作ると自動的に 755 になる仕組みが知りたい」
この動作を制御しているのが
umask(ユーマスク)コマンドです。この記事では、umask の仕組みとデフォルトパーミッションの変更方法を解説します。
数値の読み方から、設定の永続化、現場での標準設定まで順番にまとめました。
・umask コマンドで現在のデフォルトパーミッションマスクを確認できる
・umask の数値は「許可しないビット」を表す(ファイルは666-umask、ディレクトリは777-umask)
・umask 022 が現場標準(ファイル=644、ディレクトリ=755)
・~/.bashrc に umask を記述すると設定を永続化できる
でも安心してください。プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
umask とは何か
umask は「新規ファイル・ディレクトリ作成時に、デフォルトで許可しないパーミッションビット」を指定する設定です。計算の仕組みは次の通りです。
・ファイルの場合:666 - umask値 = 実際のパーミッション
・ディレクトリの場合:777 - umask値 = 実際のパーミッション
例えば umask が 022 の場合:
・ファイル:666 - 022 = 644 →
rw-r--r--・ディレクトリ:777 - 022 = 755 →
rwxr-xr-xumask の確認と設定
1. 現在の umask を確認する
[pakira@tiger pakira]$ umask 0022 # ↑現在の umask 値が表示されます(先頭の0は8進数を示すプレフィックス)
2. 作成したファイル・ディレクトリのパーミッションを確認する
[pakira@tiger pakira]$ mkdir testdir [pakira@tiger pakira]$ ls -ld testdir drwxr-xr-x 2 pakira pakira 4096 Oct 12 14:57 testdir/ # ↑パーミッションは 777-022=755 [pakira@tiger pakira]$ touch testfile [pakira@tiger pakira]$ ls -l testfile -rw-r--r-- 1 pakira pakira 0 Oct 12 14:57 testfile # ↑パーミッションは 666-022=644
3. umask を変更する
# umask を 027 に変更する(グループの書き込みと他ユーザーのすべての権限を禁止) [pakira@tiger pakira]$ umask 027 [pakira@tiger pakira]$ mkdir testdir2 [pakira@tiger pakira]$ ls -ld testdir2 drwxr-x--- 2 pakira pakira 4096 Oct 12 15:10 testdir2/ # ↑パーミッションは 777-027=750 [pakira@tiger pakira]$ touch testfile2 [pakira@tiger pakira]$ ls -l testfile2 -rw-r----- 1 pakira pakira 0 Oct 12 15:10 testfile2 # ↑パーミッションは 666-027=640
umask の永続化
umask コマンドをターミナルで実行しても、セッションが終わると元の値に戻ります。永続化するには
~/.bashrc や /etc/profile に記述します。ユーザー単位で永続化する
# ~/.bashrc に追記する echo "umask 022" >> ~/.bashrc # 設定を反映する source ~/.bashrc
システム全体で変更する(rootで実行)
# /etc/profile を編集して全ユーザーに適用 # 既存の umask 行を変更する [root@tiger ~]# grep -n "umask" /etc/profile 27: umask 022
現場でよく使う umask 設定
| umask値 | ファイル | ディレクトリ | 用途 |
|---|---|---|---|
022 |
644 | 755 | 一般的な標準設定 |
027 |
640 | 750 | グループ外に読み取り不可にしたい場合 |
077 |
600 | 700 | 所有者のみアクセス可(高セキュリティ環境) |
002 |
664 | 775 | グループ内で共同作業する場合 |
現場では
022 が標準ですが、セキュリティポリシーに応じて使い分けましょう。パーミッション設定を体系的に理解して、セキュリティトラブルを未然に防ぐ
umaskやデフォルトパーミッションを正しく設定できると、ファイル作成時のセキュリティリスクをゼロに近づけられます。
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