yumはデフォルトでインストール後にダウンロードしたRPMファイルを削除します。オフライン環境への持ち出しや、同じパッケージを複数サーバーに展開したい場面では、この設定が邪魔になります。
この記事では、yumでダウンロードしたRPMファイルをキャッシュとして残す方法を、設定ファイルの変更手順から保存先ディレクトリの確認まで解説します。
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/etc/yum.conf の keepcache=1 でRPMキャッシュを保持できる・デフォルトは
keepcache=0(インストール後に自動削除)・保存先は
/var/cache/yum/ 配下のアーキテクチャ・バージョン別ディレクトリ・設定変更後に
yum install を実行すればRPMが残るようになるでも安心してください。プロのエンジニアはコマンドを暗記していません。
「現場で使える型」を効率よく使いこなしているだけです。
yumがRPMキャッシュを削除する理由
yumはパッケージのインストールが完了すると、ダウンロードしたRPMファイルを自動的に削除します。これは/etc/yum.conf の keepcache パラメータがデフォルトで 0(削除する)に設定されているためです。ディスク節約の観点からは合理的な設定ですが、以下のような場面では困ります。
・オフライン環境のサーバーにも同じパッケージを適用したい
・インターネット接続が不安定な環境でインストール済みパッケージをバックアップしたい
・複数台のサーバーに同一バージョンのパッケージを一括展開したい
keepcache=1 に設定してRPMを保持する
1. /etc/yum.conf を編集する
vi または nano で /etc/yum.conf を開きます。# yum.confを編集する(root権限が必要) [root@server ~]# vi /etc/yum.conf
2. keepcache を 1 に変更する
[main] セクション内の keepcache の値を 0 から 1 に変更します。[main] cachedir=/var/cache/yum/$basearch/$releasever # 変更前 keepcache=0 # 変更後(1に変更する) keepcache=1 debuglevel=2 logfile=/var/log/yum.log exactarch=1 obsoletes=1 gpgcheck=1 plugins=1
3. yum install を実行する
設定変更後にyum install を実行すると、ダウンロードしたRPMファイルがキャッシュディレクトリに残ります。# パッケージをインストールする(例: httpd) [root@server ~]# yum install httpd
RPMファイルの保存先ディレクトリ
ダウンロードされたRPMファイルは以下のディレクトリ構造で保存されます。ディレクトリ名はアーキテクチャ(i386, x86_64 等)・OSバージョン・リポジトリ名によって異なります。# 保存先ディレクトリ構造(例: i386, CentOS 6, baseリポジトリ) /var/cache/yum/i386/6/base/packages/ # x86_64環境の例 /var/cache/yum/x86_64/7/base/packages/ /var/cache/yum/x86_64/7/updates/packages/ /var/cache/yum/x86_64/7/extras/packages/
キャッシュを手動で削除する方法
keepcache=1 の状態で使い続けると、キャッシュが積み上がってディスクを圧迫します。定期的に以下のコマンドでキャッシュをクリアしましょう。# yumキャッシュをすべて削除する [root@server ~]# yum clean all # パッケージキャッシュのみ削除する [root@server ~]# yum clean packages
本記事のまとめ
| やりたいこと | 方法 |
|---|---|
| RPMキャッシュを保持する | /etc/yum.conf で keepcache=1 に設定 |
| RPMの保存先を確認する | /var/cache/yum/ 配下のディレクトリを確認 |
| キャッシュをすべて削除する | yum clean all |
| パッケージキャッシュのみ削除する | yum clean packages |
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