NTPによる時刻設定


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ハードウェアクロックやシステムクロックは、システムの稼働時間が
長くなるとハードウェアの性能や電源圧力の影響で時刻がずれてきます。
正確な時刻を設定するには、ネットワーク経由でクロックを同期する
「NTP(Network Time Protocol)」を使用します。

NTPはインターネット上に存在するタイムサーバー(NTPサーバー)から
正確な時刻を取得します。また、NTPサーバーは階層構造になっており、
最上位には、原子時計やGPSなど極めて正確な時刻情報提供元が存在します。

その直下にあるNTPサーバーをStratum1、更にその下をStratum2と言い、
数字は階層が下になるにつれ増えていき、NTPサーバーは
上位の複数のNTPサーバーから正確な時刻を取得しています。

Linuxでは、ntpdateコマンドを使用してNTPサーバーから正確な時刻を取得できます。

■書式
ntpdate タイムサーバー名

下記例では、jp.pool.ntp.orgから現在時刻を取得しています。
-----------------------------------
# ntpdate jp.pool.ntp.org
-----------------------------------

組織内にNTPクライアントが多い場合は、自前でNTPサーバーを用意し、
運用したほうが良いでしょう。
NTPサーバーは下記コマンドで起動できます。
-----------------------------------
# /etc/init.d/ntpd start
-----------------------------------

また、NTPサーバーの設定は「/etc/ntp.conf」ファイルで行います。
クロックの誤差を予測した補正情報は、「/etc/ntp.drift」に保存されます。
※システムによっては「/var/lib/ntp/drift」に保存されます。
-----------------------------------
# vi /etc/ntp.conf
server 0.centos.pool.ntp.org
server 1.centos.pool.ntp.org
server 2.centos.pool.ntp.org
server 3.centos.pool.ntp.org
-----------------------------------
上記例では、NTPサーバーは.pool.ntp.orgプロジェクトで
登録さているサーバーになり、複数のサーバーに負荷分散をして運用していることが分かります。

このプロジェクトでは、複数のNTPサーバーをまとめて
仮想的なNTPサーバーとして運用している為、
上記設定例のようにしておけば、DNSラウンドロビンを
利用して適当なNTPサーバーに振り分けられます。

DNSラウンドロビンとは、DNSサーバーによって1つのホスト名を
複数のIPアドレスに振り分けることを指し、単純な負荷分散に利用されます。

<<参考>>
CentOS7ではNTPの代わりにChronyが採用されています。
しかし、CentOS7でもNTPを使用することは可能です。



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