コマンドの実行


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「コマンド」とは、実行可能なプログラムやスクリプトの事を指します。
「オプション」は、コマンドに対して動作を指示するスイッチの役割があり、
ハイフン(「-」や、「--」)に続けて指定しますが、ハイフンを必要としないコマンドもあります。

「引数」はコマンドに渡す値になります。
引数の有無で動作が変わるコマンドや、引数をとらないコマンド、
複数の引数が必要なコマンドなど様々なタイプがあります。

また、コマンドは1行に複数を並べて実行することが出来ます。
↓の例では、pwdコマンドの実行後、lsコマンドが続けて実行されています。

-------------------------
$ pwd;ls
/home/pakira
Desktop
-------------------------

コマンドを「;」で区切った場合、最初のコマンド(上の例ではpwd)が正常に終了しても、
エラーなどで正常に終了しなくとも、2番目のコマンド(上の例ではls)が実行されます。

最初のコマンドの実行結果に応じて2番目のコマンドの動作を変更するには、
「&&」か「||」を使います。

&&の場合、最初のコマンドが正常終了した時だけ、2番目のコマンドが実行されます。

-------------------------
$ ls&&pwd
Desktop
/home/pakira
-------------------------

「||」の場合、最初のコマンドが正常に終了しなかった時だけ2番目のコマンドが実行されます。
↓の例では、カレントディレクトリにpakira.txtがあれば、その内容を表示し、
ない場合は「file not found」とメッセージを表示します。

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$ cat pakira.txt || echo "file not found"
cat: pakira.txt: そのようなファイルやディレクトリはありません
file not found
---------------------------------------------------------------

複数のコマンドをひとまとめにして実行したい場合には、()を使います。
↓の例ではdate、pwd、lsの実行結果をまとめてcomm.txtファイルに出力しています。

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$ (date;ls;pwd) > comm.txt
$ cat comm.txt
2011年 6月 11日 土曜日 08:15:52 JST
Desktop
comm.txt
/home/pakira
---------------------------------------

コマンドを実行すると、シェルは新たなシェルを起動し、そのシェル上でコマンドを実行します。
現在のシェル内でコマンドが実行されるようにするには、{}でくくります。

今回の内容をまとめると↓になります。
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コマンド1;コマンド2   コマンド1に続いてコマンド2を実行する
コマンド1&&コマンド2  コマンド1が正常に終了したときのみコマンド2を実行する
コマンド1||コマンド2  コマンド1が正常終了しなかった場合のみコマンド2を実行する
(コマンド1;コマンド2)  コマンドをひとまとめにして実行する
{コマンド1;コマンド2}  現在のシェル内でコマンドを実行する
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コマンドの実行方法は、様々な場面で使うことができますので、
↑の実行方法は覚えておくと便利です。



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