エイリアス(alias)


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bashではエイリアス機能を利用することで、コマンドに別名を付けたり、
コマンドとオプションをひと纏めにして、新しいコマンドとして使用したり、
一連のコマンドを簡単に実行できるようになります。

エイリアスの設定は、「aliasコマンド」で行います。

下記の実行例は、「ls」コマンドを実行した場合、
「ls -l」コマンドが実行されるよう設定しています。

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[pakira@Tiger work]$ ls ←lsコマンドを実行します。
test.txt work.txt
[pakira@Tiger work]$ alias ls='ls -l' ←エイリアスで「ls -l」を設定します。
[pakira@Tiger work]$ ls ←lsコマンドを実行します。
合計 0
-rw-rw-r--. 1 pakira pakira 0 3月 13 17:44 2014 test.txt
-rw-rw-r--. 1 pakira pakira 0 3月 13 17:44 2014 work.txt
↑「ls -l」の実行結果が表示されます。
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上の例のように、エイリアスを設定すると、シェルは「ls」を「ls -l」に置き換えて実行します。

エイリアスを設定する際、alias ls='ls -l'のls -lを単一引用符でくくっているのは、
コマンドとオプションの間にあるスペースがシェルに解釈されてないようにするためです。

複数のコマンドをエイリアス設定することも出来ます。
次の例では、「ls -l」コマンドの実行結果をmoreコマンで表示する
エイリアス「lsmore」を設定しています。

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[pakira@Tiger work]$ alias lsmore="ls -l | more"
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また、エイリアスを解除するには「unaliasコマンド」を使用します。

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[pakira@Tiger work]$ unalias lsmore
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引数にlsmoreを指定して、unaliasコマンドを実行します。

unaliasコマンドは、引数なしで実行した場合、設定されているすべてのエイリアスを解除します。
※環境によっては、「-a」が必要です。

エイリアスを解除するのではなく、一時的にエイリアスを使用しない場合は、
実行するコマンドの前に「¥」を付けると、その時だけエイリアス設定が無視されます。

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[pakira@Tiger work]$ ¥ls
test.txt work.txt
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※上記のlsは、「ls -l」のエイリアスが設定されています。

※「¥」は環境によって「\」バックスラッシュになる場合があります。
詳しくは、下記ページを参照してください。
Linuxでキーボードから¥記号を入力するとバックスラッシュになってしまう



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